餅つきの手遊び|ひとりと二人組の遊び方、年齢別アレンジと歌の選び方
餅つきの手遊びは、こねる・つく・返す・丸めるの動きを手で表せば、歌がなくても始められます。ひとりと二人組の遊び方、0〜5歳の年齢別アレンジ、歌詞を本で確かめる理由とおたよりで伝えるときの注意まで解説します。

お正月やおもちつきの時期には、手で餅つきのまねをする手遊びが楽しめます。ひとりでも二人組でもでき、道具も要りません。ここでは、本物の餅つきの動きをもとにした遊び方と、年齢に合わせたアレンジ、歌を選ぶときの注意を紹介します。
餅つき手遊びの基本|「こねる・つく・返す・丸める」を手で表す

本物の餅つきでは、蒸したもち米を臼に入れて杵でつき、もう一人が餅を返します。手遊びでは、この動きを手で表します。
ひとりでする基本の動き
片方の手のひらを上に向けて臼にし、もう片方の手を杵に見立てます。次の順に動かします。
- こねる:手のひらの上で、杵の手のこぶしをぐりぐりと回す
- つく:杵の手のこぶしで、手のひらを「ぺったん」と軽くつく
- 返す:つく合間に、臼の手を裏返したり、杵の手を開いて餅を返すまねをしたりする
- 丸める:両手のひらを合わせて、餅を「ころころ」と丸める
- 食べる:丸めた餅を口に運ぶまねをして、「おいしい」で終わる
かけ声は、「ぺったん」でつき、「はい」で返す、の2つだけでも遊べます。本物の餅つきでも、返す人がテンポをとり、つく人と息を合わせて進めます。
動きを大きくして遊ぶ
座って遊ぶのに慣れたら、立って体全体で表すのも楽しいです。両手を組んで杵を持つように振り上げ、ひざを曲げながら「ぺったん」と下ろします。
周りの友だちとぶつからないよう、両手を広げても触れない間隔をあけてから始めます。
二人組の餅つき手遊び|臼の役と杵の役で息を合わせる

二人組では、一人が臼、もう一人が杵になります。向かい合って座り、次の順で遊びます。
- 臼の子は、片方の手のひらを上に向けて前に出す
- 杵の子は、こぶしで臼の手のひらを「ぺったん」と軽くつく
- つく合間に、臼の子がもう片方の手で、手のひらの上の餅を返すまねをする
- 杵の子は、臼の子が返している間はつかずに待つ
- 決めた回数をついたら、役を交代する
慣れてきたら、だんだん速くしていきます。臼の子の返す手と杵のこぶしがぶつからないよう、「ぺったん」と「はい」の声を交互に出してタイミングを合わせるのがこつです。
安全に遊ぶための約束
手をたたく遊びなので、始める前に次のことを約束します。
- こぶしは、手のひらに軽く当てるだけにする
- 相手の手以外(顔や体)に向けて振らない
- 速さ比べのときも、相手が痛いと言ったらすぐやめる
- 爪が伸びていたら、遊ぶ前に切っておく
年齢別の楽しみ方|0〜2歳はふれあい、3〜5歳は合わせる・速くする

同じ餅つきの手遊びでも、年齢によって楽しみ方が変わります。クラスに合わせて選びましょう。
年齢 | 遊び方 | 大人の関わり |
|---|---|---|
0〜1歳 | 大人が子どもの手のひらを臼にして、指先でやさしく「ぺったん」とふれる | ひざの上に抱いて、声と手の感触を楽しむ |
2歳 | 自分の手のひらを臼にして、大人のまねをしてつく | 動きをゆっくり見せ、まねできたら一緒に喜ぶ |
3歳 | ひとりでこねる・つく・丸めるを順に表す | 動きの順番を声で知らせる |
4歳 | 二人組で臼と杵の役を交代しながら遊ぶ | 返す合図の出し方を一緒に決める |
5歳 | 二人組で速さを変えたり、動きを自分たちで考えたりする | 新しい動きを友だちに伝える場を作る |
5歳児は動きを考える遊びに
5歳児になると、「きな粉をまぶす」「のばしてお供えの形にする」など、餅にまつわる動きを自分たちで考えて足すことができます。考えた動きをクラスで披露し合えば、手遊びが表現遊びに広がります。
鏡餅の形が出てきたら、折り紙で鏡餅を作る活動にもつなげられます。折り方はお正月の折り紙(かがみもち・だるま・ひつじ)で紹介しています。
歌の選び方と、おたよりで伝えるときの注意|歌詞は本や楽譜で確かめる

保育所保育指針は、正月などの伝統的な行事や、わらべうた、伝統的な遊びに親しむことを通して、社会とのつながりの意識の芽生えを養うよう示しています。餅つきの手遊びは、その入口になる遊びです。
餅つきを題材にした手遊び歌には、作詞者のいる歌と、昔から伝わるわらべうたがあります。
歌は保育の歌の本や楽譜で確かめる
歌って遊ぶときは、保育の歌の本や楽譜で、歌詞と動きを確かめてから使います。本には作詞者・作曲者が書かれているので、あわせて確かめておくと、おたよりで紹介するときにも役立ちます。
歌がなくても、手遊びは楽しめます。前の章の「ぺったん」「はい」のかけ声だけで遊べば、歌詞を覚えるのが難しい年齢の子も参加しやすくなります。
おたよりに歌詞を載せるときの注意
歌詞にも著作権があります。文化庁によると、著作権の保護期間は原則として著作者の死後70年までで、2018年12月30日に、それまでの50年から延長されました。
おたよりやクラスだよりで家庭に伝えるときは、歌詞をそのまま書き写さず、曲名と遊び方の説明にとどめると安心です。家でも遊べるよう、動きの順番を箇条書きにして伝えましょう。
おもちつきの行事とつなげる|事前・当日・事後の遊び方

園でおもちつきをする場合は、手遊びを行事の前後に取り入れると、本物の餅つきの動きと結び付きます。
事前:動きと順番を知っておく
行事の数日前から手遊びをしておくと、「つく人と返す人が交代で動く」ことを体で覚えられます。当日、本物の杵の周りで待つときにも、返す人の手がある間はつかないことを思い出しやすくなります。
当日:待つ時間に手遊びをする
本物の杵は重く、子どもがつく番は限られます。順番を待つ間は、杵の届かない場所に座って手遊びをすると、待つ時間も参加している気持ちになれます。
事後:思い出して表現する
行事のあとは、「どんな音がした?」「餅はどんな手触りだった?」と振り返りながら手遊びをします。本物の音や手触りを思い出しながら動くと、表現が広がります。
お正月の時期の遊びは、次の記事でもまとめています。お正月の由来や風習を子どもに伝えるときは、お正月とは?意味・由来と風習も参考にしてください。
まとめ|餅つきの手遊びは動きから始め、歌は本で確かめて使う

餅つきの手遊びは、こねる・つく・返す・丸めるという本物の動きを手で表す遊びです。歌がなくても、かけ声だけで始められます。次の順で取り入れましょう。
- ひとりで、こねる・つく・返す・丸めるの動きをゆっくり覚える
- 二人組で、臼と杵の役を決め、返す間はつかない約束をして遊ぶ
- 年齢に合わせて、ふれあい遊び・役の交代・速さや動きの工夫へ広げる
- 歌を使うときは、保育の歌の本や楽譜で歌詞と作詞者を確かめる
- おたよりでは歌詞を写さず、曲名と遊び方を伝える
園児服メーカー編集部としては、立って体全体で表す遊びのときも、子どもが袖や裾を気にせず腕を大きく振れるかを大切にしたいと考えています。冬は重ね着で袖が長くなりがちなので、室内で遊ぶときの服の袖口もあわせて見てみてください。



