お正月の折り紙|簡単なかがみもち・だるま・2027年の干支ひつじの折り方
お正月の折り紙は、かがみもち・だるま・2027年の干支のひつじの3つが、15センチの折り紙で簡単に作れます。手順図と同じ番号の折り方、年齢の目安と援助、壁面や年賀状ごっこへの飾り方、はさみ・のりの安全までまとめます。

12月から1月の製作に折り紙を取り入れるなら、年齢に合う作品を先に選び、小さく切る紙を前日までに用意しておくと、当日は折ることに集中できます。手順図と本文は同じ番号なので、見比べながら、まず先生が一度折ってみてください。
お正月の簡単な折り紙3作品|年齢の目安と用意する物

お正月の簡単な折り紙として、かがみもち、だるま、2027年の干支のひつじの3つを選びました。どれも15センチの折り紙を基準にし、4〜16回折るだけで作れます。
作品 | 使う紙 | 折る回数と手の動き | 年齢の目安 |
|---|---|---|---|
かがみもち | 白15センチ・白11センチ・オレンジ5センチ | 16回。角と端をうしろへ折り、3枚をはる | 4歳児〜 |
だるま | 赤15センチ・白7.5センチ | 10回。角をうしろへ折り、さらに重ねて折る | 4歳児〜(顔の紙は大人が用意) |
ひつじ | うすい茶色15センチ | 4回。角と角を合わせて三角に折る | 3歳児〜(2歳児は大人が折り、顔や毛をかく) |
年齢は、折る回数と手の動きから編集部が考えた目安で、うしろへ折る所がある作品は4歳児からとしました。経験によって変わるので、クラスの様子で選んでください。
用意する物
- 折り紙(15センチ):白・赤・オレンジ・うすい茶色(クリーム色でもよい)
- のり、手ふき、のりをつけるときに下に敷く紙
- 顔をかくペン
- あれば、ひつじの毛にする白い紙の丸や丸シール、みかんの葉にする緑の紙
- 紙を切るはさみと定規(大人が使う)
- 飾るときの台紙(色画用紙など)
小さい紙は、15センチの折り紙から次のように切って作ります。
- 11センチ:となり合う2辺を4センチずつ切り落とす
- 7.5センチ:縦半分・横半分に折って折り目で切ると4枚とれる
- 5センチ:5センチごとに印をつけて縦横に切ると9枚とれる
かがみもちの折り方|角をうしろへ折って、大小のおもちを重ねる

- おもちを作る。白い紙(大15センチ・小11センチ)の4つの角を、うしろへ折る
- 上と下の端を、うしろへ少し折って、平たい形にする
- 同じように折って、大と小の2つを作る
- みかんを作る。オレンジの紙(5センチ)を、オレンジの面を上にして置き、4つの角をうしろへ折る
- 大きいおもち、小さいおもち、みかんの順に重ねてはって、できあがり
4つの角は、同じくらいの大きさで折ると形がそろいます。2の端は折りすぎると横に細長くなるので、少しで止めます。小さいみかんは、おもちの側にのりをつけるとはりやすくなります。緑の紙で小さな葉をはるか、ペンでかき足すと、図の5のようにみかんらしくなります。
鏡餅は、平たく丸い餅を大小2つ重ね、お正月に年神様へ供えるものです。昔の丸い鏡に形が似ていることが名前の由来といわれ、上にのせる果物は、正式には「代々、家が繁栄するように」という願いを込めた橙(だいだい)とされます。この折り紙では、身近なみかんとして作ります。
だるまの折り方|赤い紙の角を折って、頭を丸くする

赤い紙は、赤い面を上にして置きます。
- からだを作る。赤い紙(15センチ)の4つの角を、うしろへ折る
- 上の左右の角を、もう一度うしろへ折って、頭を丸くする
- 顔を作る。白い紙(7.5センチ)の4つの角を、うしろへ折る
- からだの上のほうに顔をはり、目などをかいて、できあがり
2は、1で折った角に重ねて折るので紙が厚くなります。折ったら、指の腹で折り目をしっかり押さえます。図のように、おなかに黄色の丸などの模様をかいても楽しめます。
だるまは、禅宗の始祖とされる達磨大師の座禅の姿をまねた人形で、底を重くして、倒してもすぐ起き上がるように作られています。その姿から「七転び八起き」のたとえとともに縁起物として広まりました。最初に片目だけを入れ、願いごとがかなったら、もう一方の目をかき入れる風習もあります。
4・5歳児なら、片目だけかいて飾っておき、「上着を自分でたたむ」など新しい年にがんばりたいことができたら、もう片方の目をかき入れる活動にもできます。
ひつじの折り方|2027年の干支を三角から作る

使う紙は、うすい茶色(クリーム色でもよい)の折り紙1枚(15センチ)です。
- 白い面を上にして、角が上に来るように置く。上の角を下の角に合わせて三角に折る
- 左右の角を、ななめ下へ折って耳にする
- 下の角を少し上へ折る
- 毛と顔をかいて、できあがり
2の耳は、左右を同じくらいの角度で折ると顔が整います。毛は、白い紙を丸く切ったものや丸シールをはると、図の4のようにふわふわした感じが出ます。丸シールは、口に入れることがある子には使いません。
干支(えと)は、ねずみ・うし・とらなど12の動物で年を表すもので、12年でひとまわりします。2026年は午(うま)年、2027年は未(ひつじ)年です。子どもには「12の動物が1年ずつ順番に回ってきて、2027年はひつじの番だよ」と伝えると、年賀状ごっこにもつなげやすくなります。
保育での進め方|年齢別の援助と、壁面・年賀状ごっこへの使い方

幼稚園教育要領と保育所保育指針は、正月などの伝統的な行事に親しむことや、日常生活の中で数量や図形などに関心をもつことを示しています。飾る物を自分で折る時間は、お正月を迎える準備であり、三角や四角の形に気づく機会にもなります。
年齢別の援助
年齢 | 向く作品と進め方 | 援助と声かけ |
|---|---|---|
2歳児 | ひつじ。折るのは大人で、子どもは顔や毛をかく | 三角は子どもが角を押さえたら大人が折り目をなぞり、耳と下の角も大人が折る |
3歳児 | ひつじ。三角から下の角まで自分で折る | 先生が同じ向きで一手ずつ見せ、角を合わせたら押さえるよう声をかける |
4・5歳児 | 3作品。図を見て自分で進める | 「三角になったね」と形を言葉にし、友達に教える役も任せる |
見本は、子どもと同じ向きに座り、大きめの紙で一手ずつ止めながら折って見せます。つまずいた子には全部を折ってしまわず、角を押さえる、折り目をつけるなど、止まった一手だけを手伝います。
工程を分けて一つずつ進める考え方は、ボタンの練習の進め方とも共通しています。早くできた子には、2つ目の作品や、顔の表情を変える工夫を用意しておきます。
飾り方と年賀状ごっこ
壁面に飾るときは、作品を色画用紙の台紙にはってから掲示すると、はがれにくく、持ち帰りもしやすくなります。国の事故防止ガイドラインが参考例に載せる自治体の資料でも、園舎内では原則として画びょうを使わないとされているため、テープなどで留めます。
かがみもちは、1月11日に行う地域が多いとされる鏡開きのころまで飾れます。
年賀状ごっこでは、7.5センチの紙で折ったひつじ(約7×4センチ)を、はがきの大きさに切った画用紙にはり、4・5歳児は名前や「おめでとう」を書きます。要領と指針が示す、文字などで思ったことを伝える喜びにもつながります。クラスで作った箱のポストに入れ、友達に配ったり、家庭へ持ち帰ったりします。
はさみ・のり・小さな紙の安全
紙を切るのは、大人が事前に行います。4・5歳児がはさみを使う場合は、国の事故防止ガイドラインが参考例に載せる確認表にもある、次の約束を確かめます。
- 持ったまま歩かない
- 人に向けない
- 振り回さない
- 使ったら決めた場所へ片付ける
のりは使う分だけ出し、終わったらふたを閉めて片付けます。服の汚れが気になる日は、袖口と前身頃を覆うスモックを着ると、安心して取り組めます。選ぶときは、スモックの選び方も参考にしてください。
脱いだ服をたたんで整えるなど、毎日の身支度を保育の活動に取り入れる方法は、次の記事で紹介しています。
まとめ|お正月の折り紙は、年齢に合う作品を選び、飾る場所まで決めて始める

お正月の簡単な折り紙なら、3歳児からはひつじ、4歳児からはだるまとかがみもちが目安です。準備は次の順で進めます。
- クラスの年齢と経験から、作る作品を選ぶ
- 11センチ・7.5センチ・5センチの紙を大人が切っておく
- 先生が手順図のとおりに一度折り、つまずきやすい所を確かめる
- 壁面、年賀状ごっこ、持ち帰りなど、飾る場所を決めてから始める
当日は一手ずつ区切って見せ、止まった所だけを手伝います。はさみは約束を確かめ、小さな紙やシールは0〜2歳児の口に入らないよう見守ります。
園児服メーカー編集部としては、角と角を合わせて押さえ、折り目を指でなぞる動きが、服をたたむときにも使う動きである点に注目しています。お正月の製作をきっかけに、製作で着るスモックや毎日の園の服が、子どもが自分でたたみやすい形かどうかも見直してみてください。



