昔遊び・伝承遊び一覧|道具の遊びと体の遊び、保育での安全と服装
あやとり・おはじき・めんこ・竹とんぼ・輪回しなど道具の昔遊びと、ゴム跳び・いろはにこんぺいとう・石けりなど体の遊びを一覧で紹介。年齢の目安、手作りの道具、小さな物とひもの安全、服装の確かめ方まで解説します。

昔遊びは、季節を問わず、少ない道具やルールだけで始められます。道具の選び方と、ひもや小さな物の扱いを先に決めておくと、年齢の違うクラスでも安心して取り入れられます。
伝承遊び・昔遊びとは|道具・体・声で遊び方を分ける

伝承遊びは、子どもたちの間で伝えられ、今も遊ばれている遊びです。昔遊びと呼ばれることもあります。2007年に発表された全国調査では、回答した幼稚園・保育所651か所のうち99%が伝承遊びを取り入れていました。
幼稚園教育要領と保育所保育指針は、わらべうたや伝統的な遊びに親しむことを通して、社会とのつながりの意識などの芽生えを養うよう示しています。
この記事では、季節を問わずに遊べる昔遊びを、使うものの違いで3つに分けました。
- 道具を使う遊び:あやとり・おはじき・めんこ・竹とんぼ・輪回し
- 体を使う遊び:ゴム跳び・いろはにこんぺいとう・石けり
- 声と体で遊ぶ遊び:だるまさんがころんだ
凧あげ・こま回し・羽根つき・かるた・福笑いなど、1月に楽しむ遊びは別の記事にまとめています。
道具を使う昔遊び|あやとり・おはじき・めんこ・竹とんぼ・輪回し

道具を使う5つの遊びを、遊び方と園で始める目安の表にしました。年齢は編集部の目安です。
遊び | 遊び方 | 園で始める目安 |
|---|---|---|
あやとり | 輪にしたひもを手首や指に掛け、形を作り替える。1人でも2人で受け渡してもよい | 4〜5歳。3歳は大人が作った形を見る、指に掛けるから |
おはじき | 平たい玉を指ではじき、ほかの玉に当たったら取る | 4〜5歳。口に入れる年齢では使わない |
めんこ | 地面に置いた相手のめんこに自分のめんこを打ち付け、裏返したら勝ち | 4〜5歳。紙のめんこを使う |
竹とんぼ | 軸を両手のひらでこすり合わせて回し、羽根を飛ばす | 5歳。人のいない向きに飛ばせるようになってから |
輪回し | 輪を棒で押したり、たたいたりして、倒さずに転がして進む | 4〜5歳。広く平らな場所で |
昔遊びの道具は、身近な物から作られてきた
道具の材料は、時代とともに変わってきました。百科事典には、輪回しは桶や樽の「たが」を回したのが始まりで、のちに鉄の輪や自転車のリムが使われたとあります。
めんこは焼いた粘土から鉛、紙へと移り、おはじきも小石からガラス、プラスチックへと変わりました。園では牛乳パックや厚紙、フープなど、手に入る物で代わりを作れます。
あやとりは、ひもの長さを子どもの手に合わせます。辞典では50〜60センチの糸を輪にするとされています。終わったら、ひもは子どもの手の届かない所にしまいます。
体と声で遊ぶ昔遊び|ゴム跳び・いろはにこんぺいとう・石けり・だるまさんがころんだ

道具がほとんどいらず、人数が多くても遊べる4つです。
ゴム跳び(4〜5歳)
輪ゴムをつないだひもや、平たいゴムひもを2人が横に張り、跳び越えます。跳べたら少しずつ高くします。
最初は足首の高さから始め、ひざ、腰と上げていきます。跳び越えるほかに、またぐ、踏むなどの跳び方を子どもと考えると、高く跳べない子も参加できます。
いろはにこんぺいとう(4〜5歳)
2本のゴムひもや縄の間を、触らずに通り抜ける遊びです。保育では次の順で進めます。
- ひもを持つ2人を決め、ほかの子はひもに背を向けて立つ
- 持つ2人が「いろはにこんぺいとう」と唱えながら、2本のひもを上下に動かしたり、交差させたりする
- 唱え終わったら、ひもを止める
- 背を向けたまま、通り方を「上」「下」「真ん中」から1つ選んで言う
- 振り向いて、上は跳び越え、下はくぐり、真ん中は2本の間を通る
- ひもに触れたら、ひもを持つ人と交代する
掛け声や交代の決まりは、地域や園によって違いがあります。縄を使うと、ゴムより形を作りやすくなります。
石けり(4〜5歳)
地面に丸や四角の区画をかき、平らな小石を投げ入れたり蹴ったりしながら、片足跳びで進みます。けんけんで進む遊びは、区画を少なくすると年少から楽しめます。
石の代わりに、お手玉や平たい布袋を使うと、飛んで当たっても痛くありません。
だるまさんがころんだ(3〜5歳)
鬼が後ろを向いて「だるまさんがころんだ」と唱える間に、ほかの子は鬼に近づきます。鬼が振り向いたときに動いた子は、鬼につかまります。
3歳児は先生が鬼になり、唱える速さを変えて遊ぶと、止まる楽しさが伝わります。
手作りの昔遊び|牛乳パックのめんこと、つなぐゴムひも

身近な材料で作れる2つを紹介します。作り方は編集部の作例です。
牛乳パックのめんこ(4〜5歳)
材料
- 洗って開いた牛乳パック
- 画用紙
- のり
- 油性ペンやクレヨン
- はさみ(切るのは大人)
- 牛乳パックを1辺6〜8センチの四角か丸に切る
- 同じ形に切った画用紙をのりで貼り、好きな絵をかく
- 2枚を貼り合わせて厚くすると、裏返りにくくなる
- 角を丸く切り落とし、手や顔に当たっても痛くないようにする
輪ゴムをつなぐゴムひも(4〜5歳)
材料
- 同じ大きさの輪ゴム(クラスで遊ぶなら100本ほど)
- 輪ゴムを2本重ね、片方の輪をもう一方の輪にくぐらせて引き、結び目を作る
- 同じつなぎ方をくり返し、3〜4メートルの長さにする
- 両端に、持ちやすいように大きめの輪を作る
遊ぶ前に、切れかけた輪ゴムがないかを確かめます。古くなった輪ゴムは、引っ張ったときに切れて顔に当たることがあります。
安全と服装|小さな物・ひも・足元を、遊ぶ前に確かめる

おはじきなどの小さな物は、年齢で分ける
消費者庁によると、子どもの口の大きさは直径約4センチで、これより小さい物は誤飲の原因になる可能性があります。5歳でビー玉、6歳でガラスのおはじきを誤飲した例も紹介されています。
おはじきは0〜2歳児の手の届かない所で遊び、年長クラスにも口に入れないことを伝えます。終わったら数を数えて片付けると、なくなった物にも気付けます。
ひもは首に掛けない
あやとりのひもやゴムひもは、首に掛けない、振り回さないと約束します。国の事故防止ガイドラインが参考例に載せる点検表にも、ひもを首にかけないよう注意する項目があります。
ゴムひもを持つ役は、子どもの首や顔の高さにひもを上げない決まりにします。竹とんぼは、人のいない向きに飛ばすことを確かめてから渡します。
体を動かす遊びの前に、服を確かめる
2015年12月に、子ども服のひもに関する日本産業規格が定められました。頭や首回りから垂れ下がるひもなどを付けないことになっています。
ただ、規格は販売を規制するものではないため、消費者庁は手持ちの服も点検し、危険なひもは抜くか縫い付けるよう呼びかけています。フードやひもを避けたい理由は、保育園の着替えやすい服の選び方でも整理しています。
ゴム跳びや石けりは、ひもや縄に足を引っかけやすい遊びです。ズボンの裾が長すぎないか、靴のかかとがしっかり入っているかも見ておきます。動きやすい服の目安は、運動会の服装ガイドが参考になります。
まとめ|昔遊びは道具と年齢で選び、ひもと服を確かめてから始める

昔遊びは、道具を使う遊びと、体や声で遊ぶ遊びを組み合わせると、雨の日にも外の日にも続けられます。次の順に準備を進めましょう。
- 表から、クラスの年齢と遊ぶ場所に合う遊びを選ぶ
- 道具は身近な材料で作り、小さな物は年齢で分ける
- ひもを首に掛けない、人のいない向きに飛ばすなどの約束を先に伝える
- 体を動かす遊びの日は、服のひもとフード・裾・靴・帽子のあごゴムを確かめる
- 園で楽しんだ遊び方を、おたよりで家庭にも伝える
保育所保育指針解説は、園で親しんだ伝統的な遊びを家族や地域の人と楽しむことも大切にしています。家で祖父母に教わった遊び方を、園で子どもが紹介するのもよい機会です。
園児服メーカー編集部としては、ゴム跳びや石けりのように跳んだり、しゃがんだりする遊びを、子どもが着る服の動きやすさと合わせて考えることを大切にしています。園の体操服や帽子を見直すときも、昔遊びで思い切り体を動かせるかという目で確かめてみてください。



