クリスマスの手遊び|いちといちでの形の作り方と年齢別の選び方
クリスマスの手遊びを、指で形を作る・歌に動きを付ける・当てっこの3つの型で紹介。「いちといちで」をろうそくやトナカイの角で遊ぶ例、0〜5歳の進め方、指先が見える袖口の整え方まで先生向けに解説します。

クリスマスの手遊びは、季節の雰囲気を作るだけでなく、集まりの始まりや待ち時間に子どもの気持ちを向ける道具にもなります。歌詞は園の楽譜集や音源で確かめることにして、ここでは手の形と動き、年齢に合わせた進め方をまとめます。
クリスマスの手遊びは3つの型から選ぶ

クリスマスの手遊びは、遊び方で分けると次の3つの型になります。型ごとに、向く年齢と場面が違います。
型 | 遊び方 | 向く年齢の目安 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
指で形を作る | 指の数や手の組み合わせで、ツリーやトナカイの形を作る | 2〜5歳 | 朝の会、集まりの始まり |
歌に動きを付ける | クリスマスの歌に、手拍子や鈴を鳴らすまねなどの動きを付ける | 1〜5歳 | クリスマス会、歌の時間 |
当てっこ・まねっこ | 先生が手で作った形を当てたり、まねしたりする | 1〜5歳 | 待ち時間、食事の前 |
保育所保育指針は、1歳以上3歳未満児の表現の内容に、歌を歌ったり簡単な手遊びや全身を使う遊びを楽しんだりすることを挙げています。3歳以上児では、感じたことや考えたことを音や動きで表現することを挙げています。
手遊びの曲名や作者の表記は、楽譜集や音源によって違うことがあります。園で使う楽譜集の表記と詞に合わせると、先生どうしで教え方がそろいます。
「いちといちで」をクリスマスの形で遊ぶ|指の数ごとの形の例

「いちといちで」「いっぽんといっぽんで」と呼ばれる手遊びは、両手の指を同じ数ずつ出し、その指でいろいろな物の形を作っていく遊びです。ふだん作る物をクリスマスの物に替えると、12月らしい手遊びになります。
詞と節は園で歌い慣れている形のままにして、作る物だけを替えます。編集部で考えた形の例を表にしました。
指の数 | 作る形 | 手の動かし方 |
|---|---|---|
1本と1本 | ろうそく | 両手の人差し指を立てて並べ、指先をゆらゆらさせて炎にする |
2本と2本 | トナカイの角 | 両手をチョキにして頭の上にのせ、指を少し開いたり閉じたりする |
3本と3本 | クリスマスツリー | 3本の指をそろえて斜め下に向け、両手の指先を上で合わせて三角にする |
4本と4本 | プレゼントの箱 | 両手の4本の指を前で重ねて四角を作り、最後にぱっと開いて中を見せる |
5本と5本 | サンタのひげ | 両手をパーにしてあごの下に付け、下へなでおろす |
最後の形を作ったら、両手を胸の前で合わせて静かに終えると、次の活動へ移りやすくなります。
指が分かれにくい子への工夫
3本や4本の指をそろえて立てるのは、小さい子には難しいことがあります。できない形は、手のひら全体やグー・パーで作ってよいことにします。
- 2歳児は、1本と5本の形から始める
- 3本・4本は、もう片方の手で指を押さえて手伝ってよいことにする
- 形が合っているかより、先生と同じ物を作ろうとしていることを認める
歌に動きを付ける手遊び|あわてんぼうのサンタクロース・ジングルベルなど

クリスマスの歌に動きを付けると、それ自体が手遊びになります。動きは、詞に合わせて細かく付けるより、くり返しの部分に1つずつ付けるほうが覚えやすくなります。
曲名 | 作詞・作曲 | 付けやすい動きの例 |
|---|---|---|
あわてんぼうのサンタクロース | 作詞:吉岡治/作曲:小林亜星 | 番ごとに違う音の言葉が出てくるので、その音に合う動きを番ごとに1つずつ決める |
ジングルベル | 作詞作曲:ジェームズ・ロード・ピアポント | くり返しの部分で、両手を顔の横で振って鈴を鳴らすまねをする |
赤鼻のトナカイ | 作詞作曲:ジョニー・マークス | トナカイが出てくる所で人差し指で自分の鼻を指し、両手を頭にのせて角にする |
動きは、座ったまま手だけを使う形から始めます。慣れたら、立って足踏みをする、輪になって歩くなどの全身の動きを足します。
立って動くときは、両手を横に広げてもぶつからないくらい、隣の子との間をあけます。鈴を本当に鳴らす場合は、鈴が外れない作りの物を選び、使う前後に鈴の数を確かめます。
年齢別の進め方|0〜2歳と3〜5歳で変えること

同じ手遊びでも、年齢によって先生の関わり方を変えます。保育所保育指針は、乳児の内容に、保育士等のあやし遊びに機嫌よく応じたり、歌やリズムに合わせて手足や体を動かして楽しんだりすることを挙げています。
年齢 | 子どもの楽しみ方 | 先生の関わり方 |
|---|---|---|
0歳 | 先生の顔と手の動きを見る、声を聞く | 1対1で、子どもの顔の近くでゆっくり見せる |
1歳 | 手をたたく、手を振るなどの一部をまねる | 子どもの手をとって一緒に動かす、1つの動きをくり返す |
2歳 | グーとパーの形をまねる | 1本と5本の形など、できる形を中心にする |
3歳 | 指の形を作り、最後まで一緒に遊ぶ | 速さをゆっくりにし、形の名前をはっきり言う |
4〜5歳 | 新しい形を考える、友だちに教える | 子どもが考えた形を取り入れ、前に出て見せる役を任せる |
0〜2歳は、全部を覚えなくてかまいません。先生の動きを見て笑う、手をたたくだけでも、十分に参加しています。
4〜5歳は、「当てっこ」の形にすると盛り上がります。先生が手で星やベルの形を作り、何の形かを当ててもらいます。慣れたら、子どもが出題する役を交代でします。子ども向けのクイズの出し方は、子ども向けクイズ・なぞなぞ30問も参考になります。
場面ごとの使い方と、手元が見える服装

場面ごとの使い方
手遊びは、使う場面に合わせて長さと速さを変えます。
- 集まりの始まり:ゆっくり始めて、最後は静かな形で終え、話を聞く姿勢につなげる
- 待ち時間:1回を短くし、何度かくり返す
- クリスマス会:会の初めに全員で遊び、緊張をほぐす
クリスマス会の流れの中でどこに手遊びを入れるかは、クリスマス会の進め方で全体の流れと一緒に整理しています。
指先が見える袖と手元
指で形を作る手遊びでは、手と指が主役です。冬の服は袖が長いことがあり、袖口が指先までかかると、指の形が作りにくく、先生からも見えにくくなります。
遊ぶ前に、袖口が手首より長い子は1回折り返します。重ね着をしている日は、下に着た服の袖が上着からはみ出していないかも見ます。
先生は、子どもから手元がはっきり見えるように、無地のエプロンや服の前で手を動かすと形が伝わりやすくなります。手遊びの後に製作へ進むなら、年齢別の作品を紹介した次の記事が役立ちます。
まとめ|クリスマスの手遊びは型と年齢で選び、手元を整えてから始める

クリスマスの手遊びは、新しい曲を覚えるより、ふだんの手遊びを12月の形に替えるほうが、子どもも先生も楽しく続けられます。次の順に準備を進めましょう。
- 3つの型から、使う場面に合うものを選ぶ
- 「いちといちで」のように指で作る手遊びは、作る物だけをクリスマスの物に替える
- 歌に動きを付けるときは、くり返しの部分に1つずつ動きを決める
- 0〜2歳は見る・まねる、3〜5歳は形を作る・考えることを中心にする
- 遊ぶ前に、袖口が指先にかかっていないか、隣の子との間があいているかを確かめる
園児服メーカー編集部としては、手遊びのように手と指を使う活動の前に、子どもの袖口を確かめることを大切にしています。冬の園の上着やスモックを選ぶときも、袖口が手の動きをじゃましないか、子どもが自分で袖を折り返せるかという目で見てみてください。



