行事・季節Events

クリスマス会の進め方|保育園・幼稚園のねらいと流れ、サンタ登場の配慮

保育園・幼稚園のクリスマス会は、ねらいを決めてから年齢に合う時間と流れを組み、役割を分けて準備します。サンタを怖がる子への配慮、園の服・私服・衣装の決め方と安全、ケーキのアレルギーや写真の注意まで先生向けに整理します。

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クリスマス会の進め方|保育園・幼稚園のねらいと流れ、サンタ登場の配慮

クリスマス会を落ち着いて回すには、出し物やサンタの演出より先に、流れと役割、服装や食べ物の決まりをそろえておくことが大切です。

クリスマス会は「ねらい→日時と参加の形→流れ→役割」の順に決める

保育室の机で、先生たちが進行表の紙と鈴、サンタの帽子を囲んで打ち合わせをしている様子

クリスマス会は、12月25日のクリスマスにちなむ会で、季節の行事として楽しむ園も、礼拝として行う園もあります。

指導計画のねらいは、3歳以上は幼稚園教育要領と保育所保育指針の「異なる文化に触れる活動」、1・2歳は同じ指針の「季節の行事などに興味や関心をもつ」を手がかりに、次のように書けます。

年齢

ねらいの例

0〜2歳児

いつもと違う飾りや音、サンタの姿に興味をもち、先生と一緒に楽しむ

3歳児

歌や手遊びを友達と楽しみ、クリスマスの雰囲気を味わう

4・5歳児

友達と出し物を考えて発表し、みんなで会をつくる楽しさを味わう

次に、日時と参加の形(全園か、クラスごとか、0〜2歳児は別の時間か)を決めます。準備では、下の四つを確かめます。

準備

確かめること

会場

全員が座れるか。出入り口と避難口をふさいでいないか

役割

司会、サンタ役と案内、泣いた子の付き添い、写真、食べ物の確認

物品

音源や楽器、サンタの衣装、プレゼント、除去食の一覧

時間

会の長さ、トイレ、食事や午睡とのつながり

廊下や避難口に避難の妨げになる物を置かないことは、消防法でも求められています。飾りや荷物の置き場所も先に決めます。

当日の流れと時間配分|食べる時間は分け、0〜2歳児は短くする

ホールで普段着の子どもたちが鈴や小さな楽器を鳴らして発表し、年下の子どもたちが床に座って見ている様子

3〜5歳児が集まる会の流れの一例です。

流れ

時間の目安

進め方のポイント

はじめの言葉

5分

今日の順番を絵カードで見せる

子どもの出し物

15分

年齢の低いクラスから発表する

先生の出し物・遊び

10〜15分

座ったまま全員が参加できるもの

サンタの登場

10〜15分

登場の合図と渡し方を決めておく

終わりの言葉・写真

5〜10分

撮り方を先に決めておく

この例で45〜60分ほどです。ケーキやおやつ、会食は、出し物やサンタと重ねず、別の時間にいつもの席でとります。消費者庁も、口に食べ物を入れたまま大声を出したり遊んだりすると窒息や誤嚥のおそれがあるとして、食べることに集中させるよう呼びかけています。

0〜2歳児は、いつもの保育室で15〜20分ほどに短く行う方法もあります。保育所保育指針が午睡を生活のリズムの重要な要素としているように、食事や午睡の時間は動かさずに組みます。

年齢別の出し物・遊びの選び方

年齢

出し物・遊びの例

選ぶ目安

0〜1歳児

先生の手遊びや歌、鈴の音を見聞きする

見る・聞くだけで参加になる

2歳児

鈴やカスタネットを歌に合わせて鳴らす

短く、同じ動きを繰り返す

3歳児

歌と振り付け、合図で止まる遊び

ルールは一つにする

4・5歳児

合奏、劇、ハンドベル、プレゼント探し

役割や相談する場面がある

鈴は小さな鈴が外れない作りの物にし、使う前後に傷みと鈴の数を確かめます。

出し物は、ふだんの歌や遊びから選ぶと練習の負担が増えにくくなります。幼稚園教育要領も、行事は幼児の負担にならないようにすると示しています。劇の選び方は、生活発表会・お遊戯会の演目アイデアも参考になります。

サンタの登場|演じる人、登場のしかた、怖がる子への配慮

保育室の入り口で手を振るサンタを、先生のひざに座った幼い子どもや床に座った普段着の子どもたちが少し離れて見ている様子

サンタ役は、職員のほか保護者や地域の人に頼む場合もあります。声や身に着けた物で知っている大人だと気づく子もいるため、名札や腕時計は外し、話す言葉は短くします。園の外の人に頼むときは、次のことを打ち合わせます。

  • 出入りの道順や言葉
  • プレゼントの渡し方
  • 写真の扱い

登場は、鈴の音などの合図のあと入り口で手を振って入り、急に目の前へ現れないようにします。本物か聞かれたら「いる」「いない」を言い切らず「どう思う?」と受け止めるなど、答え方を先生どうしでそろえます。

怖がる子には、事前に絵本や写真でサンタの話をしておきます。当日は担任のそばやひざの上、出口に近い席で見られるようにし、握手や抱っこ、写真は希望する子だけにします。

保育所保育指針は、乳児期は特定の大人との応答的な関わりを通じて情緒的な絆が形成されると示しています。0〜2歳児は、サンタが入り口から手を振るだけでもかまいません。

泣いた子が落ち着ける場所と付き添う先生も決めます。なだめようとしてお菓子を渡すのは避けましょう。消費者庁も、泣いているときに食べ物をあげないよう呼びかけています。

プレゼントは年齢に合った物にし、乳幼児には小さな部品のあるおもちゃを避けます。

当日の服装と衣装|園の服・私服・小物の決め方と安全

保育室で、園の遊び着を着た子どもたちがあごひものない布のサンタ帽をかぶり、先生がしゃがんで帽子の大きさを確かめている様子

当日の服装は次の三つから選び、家庭へ案内します。

服装

向いている会

確かめること

園の服のまま(制服・スモックなど)

ふだんの保育の中で行う会

食べるときの汚れ、名札の写り込み

私服

保護者が参加する会

家庭の負担と服の差、ひもや長い裾

園の服に小物を足す

雰囲気や役を出したい会

かぶり物のゴム、外れやすい飾り

園の服のままなら、子どもは着慣れた服で動け、家庭の準備も増えません。一方、子ども服のひもに関する日本産業規格は、頭や首まわりから垂れ下がるひもなどを付けないよう定めていますが、晴れ着や劇の舞台衣装、帽子は対象外です。晴れ着や舞台衣装は、大人の見守りの下で限られた時間だけ着るものとされているためです。

そのため衣装や小物は、会の間だけ先生の目の届く所で着て、園庭で遊ぶ前やトイレ、午睡の前には外します。同じ規格の序文は、頭や首まわりの伸縮性のひもが顔のけがにつながってきたことにも触れています。

室内で短時間かぶるサンタ帽なら、あごゴムのない形で十分です。小さな鈴やビーズ、ポンポンなど外れやすい飾りも付けません。消費者庁は、3歳児の口の大きさは直径約4センチで、これより小さい物は危険だとしています。

消費者庁は、次のものへの着火に注意を促し、火を使わないキャンドルの検討も呼びかけています。

  • 袖口や裾が広がった服
  • 垂れ下がる物
  • 毛羽立った生地

サンタの衣装の毛足のある縁飾りや綿のひげ、マントもこの形や素材にあたるため、ろうそくを灯す演出は電池式の明かりにします。ボタン電池を使う物は、ふたが外れにくいか確かめ、子どもの手の届かない所に置きます。

衣装を重ねる日は首元や背中の汗を見て、中の服で調整します。

重ね着の見方は保育園の冬服は着せすぎに注意で、衣装の素材と補強はお遊戯会の衣装アイデアで解説しています。園の服を土台に小物で役を出す方法は、次の記事で紹介しています。

食べ物・写真・参加のしかた|家庭と先にそろえる配慮

保育室のいつもの席で普段着の子どもたちが座って待ち、先生が色の違うトレーにのせた小さなケーキを一人の子の前へ運ぶ様子

ケーキ・お菓子と食物アレルギー

食物アレルギーのある子の対応は、医師の診断に基づく生活管理指導表を使い、原因食品を完全に除去するのが保育所の基本です。

国の保育所向けアレルギー対応ガイドラインは、遠足や運動会のようなふだんと違う行事のときに、準備に追われて手順が抜け、誤食が起こりやすいと注意しています。ケーキの飾り付けなど調理を体験するなら、使う食材にアレルギーがないかも先に確かめます。

サンタから配るお菓子は、卵・乳・小麦などの表示を確かめられる、包装された市販品にします。量り売りの物には表示の義務がなく、手作りの物も原材料を確かめにくいためです。

消費者庁は、硬い豆やナッツ類を5歳以下の子どもに食べさせないよう呼びかけ、丸くてつるっとした食べ物にも注意を促しています。丸い飴やナッツ入りの物は選ばず、園で食べるか持ち帰るかも決めます。

写真と、家庭の考え方への配慮

保護者の撮影を認める場合は、撮ってよい時間と場所、ほかの子が写った写真をインターネットに載せないことを案内に書きます。総務省は、写った物から撮影場所や生活範囲が推測されるおそれや、顔写真が勝手に加工される被害に注意を促しています。

宗教や家庭の考え方から、参加のしかたに配慮が必要な家庭もあります。会の内容を案内で先に伝え、参加しない場合の過ごし方も相談できるようにします。

公立の幼稚園は、教育基本法で特定の宗教のための宗教的活動はできませんが、宗教に関する一般的な教養は尊重されます。何をどこまで扱うかは、公立の保育所も含めて園や自治体の方針で決めます。

保護者の参加は見る・親子で遊ぶ・手伝うなどから選び、来られない家庭の子には先生がつきます。

まとめ|準備の順番をそろえ、どの子も安心して楽しめるクリスマス会に

カレンダー、先生の打ち合わせ、衣装と明かりの点検、サンタを囲む子どもたちを左から順に矢印でつないだ流れの図

クリスマス会は、ねらい・参加の形・流れ・役割の順に計画すると、当日を落ち着いて回しやすくなります。準備は次の順で進めます。

  1. 1か月前:ねらい・日時・参加の形を決め、サンタの登場や食べ物の有無、服装・写真の扱いを家庭へ案内する
  2. 2週間前:流れと出し物を決め、サンタ役と打ち合わせる
  3. 前日:会場の配置、衣装のひもや飾り、電池式の明かりを点検する
  4. 当日:食べ物はいつもの手順で配り、サンタに近づくかは子どもが選べるようにする

盛り上げることより、怖がる子や参加のしかたが違う子も含めて、全員が安心できる会にしましょう。

園児服メーカー編集部としては、特別な日の衣装ほど、ひもや飾り、火との距離といった服の側の確認を大切にしたいと考えています。当日の服装を決める機会に、ふだんの園の服が行事でどう使えるかも見直してみてください。

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