クリスマスの歌|保育園で歌える定番7曲と年齢別の選び方・歌い方
あわてんぼうのサンタクロースやジングルベルなど、園でよく歌うクリスマスの歌7曲を作者と特徴の一覧で紹介。0〜5歳の選び方、鈴や振り付け、発表の練習と服装、歌詞をおたよりに載せる前の注意まで解説します。

12月の保育で歌うクリスマスの歌は、曲を選ぶ段階で年齢と場面を決めておくと、練習も本番も無理がなくなります。歌詞は園の楽譜集や音源で確かめ、この記事では曲の背景と選び方、歌い方の工夫をまとめます。
保育園・幼稚園で歌われるクリスマスの歌|定番7曲の作者と特徴

園でよく歌われる7曲を、作者と曲の特徴、向く場面で整理しました。外国の曲は、元の曲の作者を書いています。クリスマスそのものの由来や子どもへの伝え方は、クリスマスとは?意味・由来とサンタの話で紹介しています。
曲名 | 作詞・作曲 | 曲の特徴 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
あわてんぼうのサンタクロース | 作詞:吉岡治/作曲:小林亜星 | 日本で作られた曲。サンタが早く来すぎてしまう筋で、番ごとに場面が変わる | 手遊び・ペープサート・発表 |
ジングルベル | 作詞作曲:ジェームズ・ロード・ピアポント | 1857年にアメリカで発表された。元の題は「ワン・ホース・オープン・スレイ」 | 鈴や手拍子と合わせる |
赤鼻のトナカイ | 作詞作曲:ジョニー・マークス | 1949年にアメリカでレコードが出た。赤い鼻のトナカイが主人公 | お話と組み合わせる |
サンタが町にやってくる | 作詞:ヘヴン・ギレスピー/作曲:フレッド・クーツ | 1934年にアメリカのラジオで初めて歌われた。弾むリズム | 入場・行進 |
きよしこの夜 | 作詞:ヨゼフ・モール/作曲:フランツ・グルーバー | 1818年のクリスマスイブに、オーストリアの教会で初めて歌われた | 会の終わり・静かに聞く |
もみの木 | ドイツの歌(古い民謡をもとに、1824年にエルンスト・アンシュッツが詞を出版) | 冬も緑のもみの木を、変わらないものとして歌う、ゆったりした曲 | ツリーの飾り付け |
おめでとうクリスマス | イングランドの古いキャロル(英語の題は「ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス」) | 短い節をくり返す | 会の始まりのあいさつ |
外国の曲の日本語の詞は、訳した人が何人もいます。たとえば「ジングルベル」や「赤鼻のトナカイ」には、別々の人が訳した日本語の詞がいくつもあります。同じ曲でも、園の楽譜集と家庭で聞く音源で詞が違うことがあります。
年齢別の選び方|0〜2歳は聞いて体を動かし、3〜5歳は覚えて歌う

保育所保育指針は、年齢ごとに歌との関わり方を示しています。
- 乳児:歌やリズムに合わせて手足や体を動かして楽しむ
- 1歳以上3歳未満児:歌を歌ったり、簡単な手遊びや全身を使う遊びを楽しんだりする
- 3歳以上児:音楽に親しみ、歌を歌ったり、簡単なリズム楽器を使ったりする楽しさを味わう
この流れに合わせると、曲の選び方は次のようになります。
年齢 | 楽しみ方の中心 | 選ぶ曲の目安 | 進め方の工夫 |
|---|---|---|---|
0歳 | 先生の歌声を聞き、体をゆらす | ゆったりした曲、短くくり返す曲 | 抱っこやひざの上で、ゆっくり歌って聞かせる |
1〜2歳 | 一部をまねして歌う、手をたたく | くり返しの多い曲 | 子どもが歌える一言だけを一緒に歌う |
3歳 | 1番を覚えて歌う | 場面が分かりやすい曲 | 絵やペープサートで場面を見せながら歌う |
4〜5歳 | 2曲以上を覚え、楽器や振りも付ける | 静かな曲と弾む曲の組み合わせ | 歌う曲と聞く曲を分け、気持ちを込めて歌う |
0〜2歳のクラスでは、全部を歌えなくてかまいません。「ジングルベル」の題名の部分だけを一緒に言う、手拍子だけをする、といった参加も大切な経験です。
3〜5歳は、弾む曲だけでなく、「きよしこの夜」のような静かな曲を聞く時間も作れます。速さや強さの違う曲を味わうことも、音楽に親しむ経験になります。
歌い方と遊び方|鈴・手拍子・振り付けで楽しむ

歌に動きや音を足すと、覚えるのが早くなり、歌が苦手な子も参加しやすくなります。
鈴とカスタネット
鈴は、くり返しの部分や、曲の終わりだけで鳴らす約束にすると、歌がかき消されません。2歳児は、鳴らす場所を1つに決めると取り組みやすくなります。
鈴が外れない作りの物を選び、使う前と後に、鈴の数と付け具合を確かめます。手作りの鈴の輪は、小さな鈴が取れないように縫い付けるか、しっかり結んでおきます。
手拍子と簡単な振り付け
手拍子は、先生が先に見せてから一緒にたたきます。「あわてんぼうのサンタクロース」のように場面が変わる曲は、番ごとに1つずつ動きを決めると覚えやすくなります。
振り付けは次の3つから選ぶと、どの年齢でも取り入れやすくなります。
- その場で手を動かす(手拍子、鈴を鳴らすまね)
- 座ったまま体を動かす(左右にゆれる、ひざをたたく)
- 立って動く(その場で足踏み、輪になって歩く)
静かな曲は「聞く」時間にする
「きよしこの夜」は、先生の歌やピアノを聞く時間にしてもよい曲です。部屋の明かりを少し落とすときは、足元が暗くなりすぎないようにし、子どもが座ってから始めます。
クリスマス会で歌を発表する|練習の進め方と当日の服装

クリスマス会で歌を発表するなら、ふだんの保育で歌っている曲から選ぶと、練習の負担が増えにくくなります。会全体の流れやねらいは、クリスマス会の進め方で整理しています。
練習は「聞く→一部を歌う→通す」の順に
練習は、短い時間を何日かに分けて進めます。
- 11月の後半から、朝の会や帰りの会で先生が歌って聞かせる
- くり返しの部分や1番だけを、子どもと一緒に歌う
- 慣れてきたら、鈴や振り付けを足す
- 会の数日前に、並ぶ場所と入場・退場を含めて通してみる
立ったまま長く待つと、小さい子は疲れてしまいます。並んでから歌い始めるまでの時間を短くし、0〜2歳のクラスは座ったままや、先生のひざの上での参加でかまいません。
当日の服装は「いつもの服+小物1つ」
歌の発表では、衣装を新しく用意するより、園の制服やふだんの服に小物を1つ足すほうが準備の負担が軽くなります。サンタの帽子や首に掛ける飾りは、ゴムやひもが首に回らないか、歌う前に確かめます。
暖房の効いたホールでは、上着を着たまま並ぶと汗をかくことがあります。歌う前に上着を脱ぐかどうかを決めておき、終わったら着られるように置き場所を用意します。冬の重ね着の考え方は、次の記事で紹介しています。
歌詞と音源の扱い|おたより・動画に使う前に確かめること

園の行事で子どもが歌うことと、歌詞を紙やインターネットに載せることは、著作権のうえでは別の扱いになります。
著作権法第38条第1項は、営利を目的とせず、聞く人から料金を受けず、演じる人に報酬を払わない場合は、公表された曲を演奏できると定めています。入場料を取らないクリスマス会で、子どもや先生が歌うのはこの場合にあたります。
一方で、次のような使い方は演奏とは別の利用になります。
- 歌詞をおたよりや掲示物に印刷して配る
- 園のホームページやSNSに歌詞を載せる
- 歌っている様子を録画して公開する、配る
こうした使い方をするときは、曲の権利者や、作品を管理する団体に手続きが要るかを先に確かめます。
「古い曲」でも、日本語の詞には権利が残ることがある
日本の著作権の保護期間は、原則として作者が亡くなった翌年から数えて70年です。2018年12月30日に、それまでの50年から延びました。
「きよしこの夜」「ジングルベル」の元の詞と曲は、作者が19世紀に亡くなっています。一方で、日本語の詞は訳した人の作品として別に権利があります。訳した人が亡くなってから70年たっていない詞も多いため、元の曲が古くても、日本語の詞を印刷して配る前には確かめが要ります。
おたよりで歌を紹介するときは、曲名と作者、子どもたちの様子を書けば十分に伝わります。
まとめ|クリスマスの歌は年齢と場面で選び、詞を確かめてから歌う

クリスマスの歌は、曲の明るさだけで決めず、クラスの年齢と歌う場面から選ぶと、子どもが無理なく楽しめます。次の順に準備を進めましょう。
- 一覧から、弾む曲と静かな曲を1曲ずつ選ぶ
- 0〜2歳は聞く・体を動かす、3〜5歳は覚えて歌うことを中心にする
- 園の楽譜集で、日本語の詞と作者を確かめる
- 鈴や手拍子は鳴らす場所を決め、鈴が外れないかを点検する
- 発表の日は、いつもの服に小物1つで、帽子のゴムや上着の置き場所まで決めておく
- 歌詞をおたよりやホームページに載せる前に、手続きが要るかを確かめる
園児服メーカー編集部としては、歌の発表の日の服を、特別な衣装より「いつもの園の服で、のびのび歌えるか」から考えることをおすすめしています。冬の行事に向けて園の制服や上着を見直すときも、暖かい部屋と寒い外を行き来する12月の一日に合うかどうかを確かめてみてください。



