鬼のお面製作|型紙の寸法と作り方、年齢別の進め方と鬼の角
節分の鬼のお面は、目をふさがないバンド型が豆まき向き。頭囲の目安と、バンド・顔・角・髪の型紙の寸法、作り方の手順、0〜5歳の年齢別の進め方、鬼の角のいわれ、かぶる前の安全確認まで先生向けに解説します。

鬼のお面は、節分の豆まきでかぶって動くことを考えて形を選びます。目をふさがないバンド型にすると、子どもが前を見ながら歩けて、頭の大きさにも合わせやすくなります。この記事の寸法は、印刷しなくても画用紙に定規で写せる数字にしました。
鬼のお面は「目をふさがないバンド型」で作る|形と大きさの決め方

鬼のお面には、大きく分けて2つの形があります。
形 | どんな形か | 向いている場面 |
|---|---|---|
バンド型 | 画用紙の帯を頭に巻き、額の上に鬼の顔を立てる | 豆まきなど、かぶって動く場面。0〜5歳のどの年齢でも |
顔を覆う型 | 紙皿や画用紙で顔全体を覆い、目の穴をあける | 飾る、写真を撮るなど、動かない場面 |
顔を覆う型は、目の穴から見える範囲が狭くなります。かぶったまま走ると、足元や周りの友だちが見えにくくなるため、豆まきで使うならバンド型をおすすめします。
頭の大きさの目安
厚生労働省の乳幼児身体発育調査(2010年)によると、頭のまわり(頭囲)の平均値は次のとおりです。
年齢 | 男の子 | 女の子 |
|---|---|---|
2歳0〜6か月未満 | 48.6cm | 47.5cm |
3歳0〜6か月未満 | 49.7cm | 48.7cm |
4歳0〜6か月未満 | 50.5cm | 49.6cm |
5歳0〜6か月未満 | 51.1cm | 50.4cm |
2〜5歳で、平均の差は4センチほどです。平均より大きい子も小さい子もいるため、バンドは長めに作り、一人ずつ頭に巻いて合わせてから留めます。
型紙と作り方|バンド・顔・角・髪の寸法と手順

部品の寸法は次のとおりです。画用紙に定規で線を引いて切り出します。
部品 | 形と寸法 | 枚数 |
|---|---|---|
バンド | 幅4cm・長さ30cmの帯 | 2本(つないで使う) |
顔 | 縦16cm・横14cmの楕円 | 1枚 |
角(平ら) | 底辺5cm・高さ7cmの二等辺三角形。底に1.5cmののりしろ | 1〜2本 |
髪 | 幅2cm・長さ12cmの帯 | 5〜6本 |
目・口・牙 | 目は直径3cmの円、口は横6cmの半円、牙は底辺1.5cmの三角 | 好みで |
作り方
次の順で進めます。
- バンドの帯2本を、端を2センチ重ねてのりで貼り、1本の長い帯(約58センチ)にする
- 顔の楕円に、目・口・牙を貼るか描く
- 角ののりしろを折り、顔の上の端の裏に貼る
- 髪の帯を鉛筆に巻いてくるくるにし、角の間と顔の上の端に貼る
- 顔の下から3センチほどをバンドの中央に重ね、のりとテープで貼る
- バンドを子どもの頭に巻いて長さを合わせ、重なった所に印を付ける
- 頭から外して、印の所をテープで留める
頭に巻いたまま留めず、いったん外してから留めます。2〜5歳の平均的な頭囲なら、重なりは6〜11センチほどになります。
立体の角を作るとき

4・5歳児には、円すいの角もおすすめです。半径7センチ・中心角120度の扇形に、1センチののりしろを外側に足して切ります。丸めてのりしろを内側に重ねて貼ると、底の直径約4.7センチ・高さ約6.6センチの円すいになります。
顔に付けるときは、底のふちに5ミリほどの切り込みを4〜5か所入れ、外に折ってのりしろにします。扇形を大きくすると角が高くなり、かぶったときに倒れやすくなるため、半径は7センチ前後にとどめます。
年齢別の進め方|0〜2歳・3歳・4・5歳でできる工程

同じ型紙でも、子どもに任せる工程を年齢で変えます。
年齢 | 子どもがする工程 | 先生が用意する工程 |
|---|---|---|
0〜2歳児 | 顔に大きめのシールを貼る、クレヨンで色をぬる | 部品の切り出し、角と髪を貼る、バンドを留める |
3歳児 | 目や口を貼る、髪の帯をちぎって貼る、線の上をはさみで1回切る | 楕円と角の切り出し、バンドを留める |
4・5歳児 | 型紙を写して切る、角の形や本数を決める、円すいの角を作る | バンドの長さ合わせと留める作業の見守り |
0〜2歳児は、紙を口に入れていないかを見ながら進めます。シールは小さく切らず、大きなものを使います。
3歳児は、はさみで直線を1回で切る「1回切り」から始めると取り組みやすくなります。4・5歳児は、怒った顔・笑った顔・困った顔など、自分で鬼の表情を考えると、豆まきでかぶるのが楽しみになります。
鬼の角の意味と、作り分けのアイデア

鬼の角には、いわれがあります。百科事典によると、鬼の姿は昔から決まっていたものではなく、仏教や陰陽道の影響で少しずつ形づくられたとされます。
陰陽道では、北東の方角を「鬼門」とし、鬼が集まるとしました。北東は十二支でいうと丑(うし)と寅(とら)の間にあたるため、鬼は牛の角を生やし、虎の皮の腰布を着けた姿で描かれるようになったといわれます。
百科事典には、赤や青、黒、黄色などの肌で、2本の角を生やした鬼の姿が記されています。お面づくりでは、次のように作り分けると、一人ずつ違う鬼になります。
- 角の本数を1本か2本から選ぶ
- 平らな三角の角か、円すいの角かを選ぶ
- 顔の色を赤・青・黄など好きな色にする
- 角にしま模様や水玉を描く
子どもに伝えるときは「鬼の角は、牛の角なんだって」と短く添えるだけで十分です。いわれには諸説があることも、先生が知っておきましょう。
安全と服装|視界・留め具・小さな部品と、絵の具の日のスモック

かぶる前に確かめること
できあがったお面は、かぶって動く前に次の点を確かめます。
- 顔の部分が目にかからず、前と足元が見える
- バンドがきつすぎず、走っても額からずれない
- テープの端や紙の角が、肌に当たっていない
- 円すいの角が取れかけていない
バンドをホッチキスで留めるときは、針の先が頭に当たらないよう外側から打ち、上からテープで覆います。頭の側に針が出ないことを、指でなぞって確かめましょう。
小さな部品と、ゴムやひも
消費者庁によると、3歳児の口の大きさは直径約4センチで、これより小さい物は誤飲や窒息の危険があります。0〜2歳児のクラスでは、目や牙などの小さな部品を貼らずに描き、シールや丸めた紙が床に落ちていないかを片付けのときに確かめます。
ゴムやひもで留めるお面は、首に回らないよう、ゴムを頭の後ろにかける形にします。国の事故防止ガイドラインの参考例の点検表にも、ひもなどを首にかけないという項目があります。
絵の具やのりを使う日の服装
絵の具やのりで顔をぬる日は、服が汚れやすくなります。袖口をまくり、スモックを着てから始めると、片付けまで落ち着いて進められます。スモックの役割や選び方は、スモックの選び方で整理しています。
年齢別の製作の進め方は、クリスマス製作・工作アイデアでも紹介しています。手作りの衣装の作り方を知りたい方は、次の記事も参考になります。
まとめ|鬼のお面はバンド型で、頭に合わせてから留める

豆まきでかぶる鬼のお面は、目をふさがないバンド型にし、一人ずつ頭に合わせて留めるのが基本です。次の順に準備を進めましょう。
- かぶって動くか、飾るかを決め、動くならバンド型にする
- 型紙の寸法でバンド・顔・角・髪を切り出す(年齢に合わせて先生が用意する範囲を決める)
- 子どもが顔・角・髪を作る。4・5歳児は角の形や本数も選ぶ
- バンドを頭に巻いて長さを合わせ、外してから留める
- 目の前があいているか、針やテープの端が当たらないかを確かめてから、豆まきに使う
園児服メーカー編集部としては、製作の日の準備を、材料や型紙だけでなく、子どもが着ている服の袖口やスモックまで含めて考えることを大切にしています。園のスモックを見直すときも、のりや絵の具を使う日に、子どもが自分で着て袖をまくれるかという目で確かめてみてください。



