認定こども園と保育園の違い|認定区分・時間・費用と持ちものを表で比較
こども園は3〜5歳なら保護者の就労に関係なく通え、1号・2号・3号の認定区分で過ごす時間と申し込み先が変わります。保育園との違いを表で比べ、幼稚園との違いや無償化の範囲、服と持ちものの準備、見学で聞くことを整理します。

同じ地域に保育園、認定こども園、幼稚園が並び、申し込みの窓口も時間の決まりも違うと戸惑いがちです。制度の違いを先に押さえると、見学や説明会で聞くことがはっきりします。
こども園と保育園の違い|大きいのは、入園できる家庭と園で過ごす時間

認定こども園(以下、こども園)は、幼稚園と保育園の機能をあわせ持ち、地域の子育て支援も行う施設です。保育園(法律上は保育所)との大きな違いは、3〜5歳なら保護者が働いているかどうかにかかわらず通えることと、教育時間で帰る1号の子と、夕方まで過ごす2号の子が同じ園にいることです。
比べること | 保育園 | こども園 |
|---|---|---|
国の担当 | こども家庭庁 | こども家庭庁(文部科学省と連携) |
もとになる法律 | 児童福祉法 | 認定こども園法 |
通える年齢 | 0歳〜小学校入学前 | 0歳〜小学校入学前 |
入園できる家庭 | 保育が必要な家庭 | 3〜5歳は条件なし。0〜2歳は保育が必要な家庭 |
園で過ごす時間 | 認定により最長8時間か11時間 | 1号は4時間が標準。2号・3号は保育園と同じ |
申し込み先 | 市区町村 | 1号は園、2号・3号は市区町村 |
利用料 | 3〜5歳クラスは無償。0〜2歳クラスは所得に応じた保育料 | 保育園と同じ。1号は満3歳から無償 |
給食 | ある | 2号・3号はある。1号は園に確かめる |
夏休みなど | 原則なし | 1号はある |
受け入れる年齢や定員は園によって違います。0〜2歳の保育料は国が決める上限の範囲で市区町村が決め、住民税非課税世帯は無償です。
3〜5歳クラスの無償化で無償になるのは利用料で、給食の材料費や行事費、通園送迎費などは別にかかります。ただし、年収360万円未満相当の世帯と第3子以降は、おかずやおやつの費用が免除されます。
国の担当は、2023年4月1日のこども家庭庁の発足で変わりました。それまで保育所は厚生労働省、認定こども園は内閣府・文部科学省・厚生労働省の担当でした。幼稚園は引き続き文部科学省の担当です。
制度の全体像は、こども家庭庁の子ども・子育て支援新制度の解説でも確かめられます。
1号・2号・3号認定とは|区分で時間と申し込み先が変わる

保育園やこども園を使うときは、市区町村から子どもの「認定」を受けます。区分は、子どもの年齢と、家庭で保育ができない事情があるかどうかで決まります。
区分 | 対象の子ども | 使える園 | 園で過ごす時間 |
|---|---|---|---|
1号 | 3〜5歳(2号以外) | 幼稚園、こども園 | 教育時間(4時間が標準) |
2号 | 3〜5歳で保育が必要 | 保育園、こども園 | 最長8時間(保育短時間)か11時間(保育標準時間) |
3号 | 0〜2歳で保育が必要 | 保育園、こども園、小規模保育など | 2号と同じ |
保育が必要な事情には、次のようなものがあります。
- 仕事(月48〜64時間の範囲で市区町村が決める時間以上)
- 妊娠・出産
- 病気や障害
- 家族の介護・看護
- 求職活動
- 就学
共働きでも、教育時間だけを希望するなら1号の認定を受けます。最長11時間の認定でも、園が決めた通常の保育時間を超えると延長保育の料金がかかります。
申し込みの流れも違います。1号は園に直接申し込み、内定を受けてから園を通して認定を申請します。2号・3号は市区町村に認定を申請して利用希望を出し、市区町村が優先順位をつけて利用先を調整します。
こども園の3〜5歳は、1号と2号の子が基本的に同じクラスで過ごします。保護者の働き方が変わって区分が変わっても、通いなれた園を続けて利用できる仕組みです。
認定こども園の4つの類型と、幼稚園との違い

こども園は、成り立ちによって4つの類型に分かれます。こども家庭庁の調べでは、2025年4月1日時点で全国に11,212園あり、内訳は次のとおりです。
類型 | どんな園か | 園数 |
|---|---|---|
幼保連携型 | 幼稚園と保育園の機能を一つの施設で持つ | 7,470園 |
幼稚園型 | 認可幼稚園が、保育の時間を確保するなどして保育園の機能を備える | 1,637園 |
保育所型 | 認可保育所が、保育の必要がない子も受け入れるなどして幼稚園の機能を備える | 2,017園 |
地方裁量型 | 幼稚園・保育園の認可がない施設が、必要な機能を備える | 88園 |
幼保連携型は、学校と児童福祉施設の両方の位置づけを持つ施設です。先生は原則として、幼稚園教諭の免許と保育士の資格を両方持つ「保育教諭」です(保育園は保育士、幼稚園は幼稚園教諭)。
幼稚園型や保育所型は、認定を受けても幼稚園や保育所としての位置づけは変わりません。認定こども園の数の移り変わりや、幼稚園と幼保連携型の子どもの数の推移は、幼稚園・認定こども園の園児数推移で紹介しています。
幼稚園との違い
幼稚園は文部科学省が担当する学校で、満3歳から入れます。教育時間は4時間が標準で、夏・冬・春休みがあります。仕組みはこども園の1号に近く、申し込みも園に直接行います。
違いが出るのは、長い時間の保育が必要になったときです。幼稚園では、預かり保育を行う園ならそれを使います。こども園の3〜5歳は、2号の認定を受けて同じ園で保育を受けられます(手続きや受け入れ枠は、市区町村と園に確かめます)。
服装・持ちもの・制服の違い|決め手は施設の種類より園の決まり

国の制度が決めているのは、通える子どもや時間、申し込み、利用料などです。次のことは、それぞれの園が決めています。
- 制服や体操服、スモック、帽子を指定するか
- どこで買うか
- いくらかかるか
「保育園だから私服」「こども園だから制服」とは限らないので、施設の種類だけで判断せず、園ごとに確かめます。
同じこども園の中でも、区分によって用意するものが変わることがあります。国の幼保連携型認定こども園教育・保育要領は、在園時間の違う子が一緒に過ごすことを踏まえ、午睡(お昼寝)を一律にしないよう求めています。
昼過ぎに帰る1号の子と夕方まで過ごす2号の子では、お昼寝の布団や着替えの枚数が違う場合があります。
品目 | 説明会で確かめること |
|---|---|
制服・体操服・スモック・帽子 | 指定の有無、何歳から着るか、購入先と費用、注文の締め切り |
着替え | 園に置く枚数、汚れ物の持ち帰り方、記名の位置 |
お昼寝の用品 | 布団やシーツが要るか、持ち帰る間隔 |
食事の用品 | 給食か弁当か、コップやエプロンが要るか |
入園が決まる手順も区分で違う(1号は園の内定、2号・3号は市区町村の利用調整)ため、制服などの注文の締め切りに間に合うかを園に聞いておきます。
お昼寝布団の大きさはお昼寝布団の規格サイズ、私服で通う園の服選びは保育園の着替えやすい服の選び方が参考になります。
制服・体操服・スモックをそろえる順番と確認のしかたは、次の記事にまとめています。
こども園か保育園か迷ったら|見学・説明会で聞きたいこと

0〜2歳から毎日通う(入園する)なら、どちらも保育が必要なことが条件です。保育園などに通っていない0歳6か月〜2歳の子は、「こども誰でも通園制度」で、実施している園などを月10時間まで使えます(2027年度までは短い市区町村もあります)。
迷うときは、3歳以降の働き方の見通しで考えると整理できます。仕事を始めたり辞めたりする可能性があるなら、区分が変わっても同じ園に通い続けやすいこども園が候補になります。
こども家庭庁が案内する子ども・子育て支援情報公表システムでは、園ごとの教育・保育の内容や利用定員、実費徴収額などを調べられます。見学や説明会では、次のことを聞いてみましょう。
- 受け入れている年齢と、区分ごとの定員
- 登園・降園の時間と、延長保育・預かり保育の時間と料金
- 夏休みなど長期休みの過ごし方と、区分による違い
- 給食か弁当か、食物アレルギーへの対応
- 服装の決まり、用意するもの、利用料以外にかかる費用
- 働き方が変わったときの手続き
見学では、子どもたちの服装や着替えの場所、汚れ物の置き場も見ておくと、入園後の準備を思い描けます。
まとめ|違いは入園できる家庭と過ごす時間、持ちものは園と区分で確かめる

こども園と保育園の大きな違いは、3〜5歳の入園に条件がないことと、教育時間で帰る子と夕方まで過ごす子が同じ園にいることです。保育園に入園できるのは保育が必要な家庭で、こども園の3〜5歳は働き方が変わっても原則として通い続けられます。選ぶときは、次の順で進めましょう。
- 家庭の状況から、1号・2号・3号のどれに当たるかを確かめる
- 申し込み先と締め切りを確かめる(1号は園、2号・3号は市区町村)
- 見学・説明会で、1日の流れと長期休み、給食を聞く
- 服装の決まりと持ちもの、利用料以外の費用を区分ごとに確かめる
施設の種類は目安で、最後は子どもが過ごす時間と園の決まりが家庭に合うかで決めましょう。
園児服メーカー編集部としては、服や持ちものの準備は、施設の種類よりも「園で過ごす時間の長さ」と「着替えの回数」で変わると考えています。区分と1日の流れが分かったら、その時間に合う服と持ちものを、園の案内と見本で確かめてみてください。



