お昼寝布団の規格サイズ|カバー選びと手作り寸法の測り方
お昼寝布団は園用の統一サイズではないため、園指定と実物の仕上がり寸法が基準です。市販例の70×120cm・75×128cmの違い、カバーの測り方、開口、縫い代、洗濯と持ち運びまで解説します。

お昼寝布団は「保育園用」と書かれていても、すべてが同じ規格ではありません。市販品には敷布団70×120cm、75×128cmなど複数の例があり、園が指定する寸法や収納方法も異なります。園の案内→実物の仕上がり寸法→カバーの内寸の順で合わせます。
この記事は布団本体の商品比較をせず、サイズ情報に限定します。名前つけの位置・方法はお昼寝布団・シーツの名前つけへ分けてください。
お昼寝布団に園共通の統一サイズはない

JIS L 4403「ふとん」には規格がありますが、園のお昼寝セット一式が一つの共通寸法に統一されるという意味ではありません。実際の市販例でも、敷布団70×120cmと75×128cm、掛け布団80×110cmなど異なる寸法が見られます(いずれも2026年8月時点の販売ページ)。「標準」「レギュラー」「ベビー」「お昼寝」という名称だけで互換性を判断しません。
確認する資料 | 見る項目 | 注意点 |
|---|---|---|
園の案内 | 幅×長さ、厚み、掛け・敷き、開口 | 内寸か完成寸法かを確認 |
布団の商品表示 | 仕上がり寸法、組成、洗濯 | 中わたを含む外形かを見る |
カバー表示 | 対応する布団寸法、製品寸法 | 「対応」と「カバー実寸」を混同しない |
収納場所 | 棚、ロッカー、袋 | 折り方と持ち手方向を確認 |
園がコットやマットを用意し、家庭はシーツだけを持参する場合もあります。セット購入前に、掛け・敷き・シーツ・袋のどこまで家庭準備かを確認します。
園が指定寸法を書くときの例
案内には「敷布団の仕上がり:幅○cm×長さ○cm×厚み○cm以内」「カバー:この布団が入る完成内寸」「開口:長辺側、指定の留め方」のように、対象と完成状態を分けて書きます。「120cm程度」だけでは幅・長さのどちらか、布団かカバーか判断できません。見本写真にはメジャーの起点と終点を写し、写真だけで寸法を推測させないようにします。
家庭から問い合わせを受ける場合は、商品名だけで可否を答えず、商品表示の仕上がり寸法と園の収納条件を照合します。セットの掛け布団が不要でも一式購入を求めるのか、単品準備が可能かも案内へ入れます。
実物の幅・長さ・厚みを測る

対象・準備物・進め方
- 対象:購入済み布団へカバーを合わせる家庭、園見本を測る担当者
- 準備物:平らな床、柔らかいメジャー、直角定規、記録紙
- 進め方:布団を広げて軽く形を整え、最も広い部分の幅、端から端の長さ、無理に押さえない厚みを測る
- 調整:角が丸い場合は中心線の長さと最大幅を記録し、縫い目だけを基準にしない
- 安全確認:園児を寝かせたまま測らず、メジャーを首や身体へ巻かない
二回測り、数値が違う場合は布団の置き方をそろえます。新品と洗濯後で寸法が変わる可能性はありますが、変化率を一律には設定できません。表示の洗濯条件を確認し、手作り前に生地だけを指定どおり水通しするか判断します。
厚みは手で強く押しつぶした値ではなく、平らに置いて自然に戻った状態で測ります。キルティングや中わたのふくらみが端と中央で違うときは、最大となる場所も控えます。収納棚には入っても、子どもや先生が無理なく出し入れできる余裕があるかを実物で確認します。
カバー寸法は「内寸」と開口から決める

布団と同じ幅・長さで布を裁つと、縫い代と厚みの分だけ小さくなります。次の数値を分けて記録します。
- 布団の仕上がり幅・長さ・厚み
- カバー完成後の内寸
- 出し入れに必要なゆとり
- ファスナー、ひも、スナップ等の開口寸法
- 裁断寸法に足す縫い代
ゆとりを一律に「何cm」と断定せず、厚み、素材の伸縮、開口方式から試作します。大きすぎるカバーは中で布団が偏り、小さすぎるカバーは縫い目やファスナーへ力が集中します。
園がひも本数や位置を指定する場合は、勝手にファスナーへ変更しません。長いひもが外へ垂れない長さと収納方法を園へ確認します。
手作りは一枚を仮縫いしてから仕上げる

- 完成内寸と開口を紙へ描く
- 水通しの要否を生地表示で確認する
- 縫い代、端処理、ファスナー等の取り付け分を足して裁つ
- 長辺と短辺を仮縫いし、布団を入れる
- 角、厚み、開口、畳んだ外側の記名位置を確認する
- 出し入れできたら本縫いし、縫い始め・終わりを補強する
調整・安全確認
布団が角へ入らない場合は、力で押し込まず内寸と開口を見直します。ファスナー端やスナップが寝る面へ当たらない位置にします。ひもは園指定の本数と位置へ付け、首や手足へ巻き付く長さを残しません。針は大人が管理し、作業前後で本数を数えます。
持ち運び・洗濯・名前つけまで確認する

カバーが合っても、園の棚へ入らない、袋の口が閉じない、家庭の洗濯機で扱えない場合があります。布団を園指定の形に畳み、袋の幅・高さ・まち、持ち手、保管方向を確認します。
洗濯はカバーと布団本体を分け、それぞれの表示を見ます。カバーだけ洗える、布団本体は手洗い、タンブル乾燥不可など条件が異なることがあります。洗った後は完全に乾かし、縮みやファスナーの波打ちを見てから同じ型で追加します。
名前は、布団を畳んだ外側と袋を持った状態で見えるか確認します。詳しい固定方法は手縫い・アイロン・位置の決め方を使います。
まとめ|園指定と実物寸法を正本にする

お昼寝布団のサイズは、①家庭で準備する品目を確認する、②園指定の幅・長さ・厚み・開口を見る、③実物を平らに測る、④カバーの完成内寸と裁断寸法を分ける、⑤一枚を仮縫いして出し入れする、⑥畳み・持ち運び・洗濯・記名を確認する、の順で合わせます。70×120cmなどの市販例は候補探しに使えても、園指定に代わる規格ではありません。
園児服メーカー編集部としては、呼び名より、完成品をどの動作で使うかを重視します。布団も園児服も、表示上のサイズと実際の使い方をつなぎ、見本で確かめることが選び間違いを減らします。
園側は、年度ごとに指定寸法を再確認し、棚やコットが変わった場合は案内も更新します。家庭側は購入画面だけを保存せず、届いた実物寸法と洗濯表示を控えると、替えカバーを作るときに同じ条件へ戻れます。
寸法票は測った状態まで残す
幅・長さ・厚みの数値だけでなく、布団を平らに置いたか、カバーを外したか、強く押さえていないか、測定日も記録します。カバーは洗濯前と一回洗濯後を別の欄にし、縮みが出た場合は完成内寸と裁断寸法のどちらを直すか決めます。ファスナー開口は全長ではなく、実際に布団を通せる範囲を測ります。
園指定票、実物寸法、カバー完成内寸、裁断寸法、収納袋、棚やコットの条件を一枚へまとめると、同じ「サイズ」という言葉の取り違えを防げます。買い替え時は古い記録をそのまま流用せず、新しい布団を測り直します。名前つけ位置も、畳み方や袋の向きが変われば紙見本を置き直してください。



