手作りクリスマスツリー5選|園の製作と家庭で簡単に作れる材料・手順
手作りのクリスマスツリーは、飾る場所と子どもに任せる作業で選びます。壁面、紙コップと紙皿、段ボール、毛糸、松ぼっくりの5種の材料と手順を、倒れない工夫や安全、製作の日の服装とあわせて解説します。

紙コップや段ボール、毛糸、松ぼっくりなど、身近な材料でツリーは手作りできます。
手作りクリスマスツリーは「飾る場所」と「子どもの作業」で選ぶ

壁に貼るか、机や棚に置くか、床に立てるかで作り方が変わります。場所を決めたら、子どもと大人の作業を分けます。
ツリー | 飾る場所 | 子どもの作業の例 | 大人の作業 |
|---|---|---|---|
手の形の壁面ツリー | 壁 | 葉を貼る(2歳ごろ〜)、手の形を切る(4歳ごろ〜) | 台紙、高い所の掲示 |
紙コップ・紙皿のツリー | 机・棚 | 大きな色紙を貼る(1歳ごろ〜)、切り込み(4歳ごろ〜) | 小さい子の分の切り込みとのり塗り |
段ボールのツリー | 床・机 | 色塗り(3歳ごろ〜)、飾りの配置(4歳ごろ〜) | 下書き、切り出し |
毛糸を巻くツリー | 机・棚 | 毛糸を巻く(3歳ごろ〜) | 円すいと台 |
松ぼっくりのツリー | 机・棚 | 拾う(2歳ごろ〜)、飾りを貼る(3歳ごろ〜) | 下処理、飾りの管理 |
年齢は目安で、はさみやのりの経験と、まだ物を口に入れる時期かどうかで任せる作業を決めます。
消費者庁は、3歳児の口の大きさは直径約4センチで、これより小さい物は誤飲や窒息の危険があるとして、外れやすい小さな部品を飾りに使わないよう呼びかけています。
壁に貼るツリーと、紙コップ・紙皿で作る卓上ツリー

1. 手の形を葉にする壁面ツリー
材料
- 台紙の模造紙
- 緑と黄緑の色画用紙
- 茶色と黄色の画用紙(幹と星)
- 鉛筆
- はさみ
- のり
- マスキングテープ
- 大人が台紙に大きな三角形と幹を下書きし、壁に貼る位置を決める
- 子どもの手を色画用紙に置いて、鉛筆で形をなぞって切る
- 三角形の下の段から上へ、指先を斜め下に向けて葉を重ねて貼る
- 幹と星を貼り、台紙の四隅と辺の途中をテープで壁に留める
2・3歳児は大人が切った葉を貼り、はさみに慣れた4・5歳児は手の形をなぞって切ります(指の間は大まかでかまいません)。下の段から貼ると上の葉が下の葉の付け根を覆い、めくれにくくなります。
画びょうは外れると口に入る大きさなので使いません。絵の具で手形を押すなら、肌に付けてよいかを絵の具の説明で確かめ、すぐに手を洗います。
2. 紙コップと紙皿の卓上ツリー
材料
- 紙コップ
- 紙皿
- はさみ
- 両面テープ
- 色紙(丸シールは口に入れなくなった子から)
- 画用紙の星
- 紙コップの飲み口から底の1センチ手前まで、縦に8〜10本の切り込みを入れる
- 切り込みでできた帯を、1本ずつ外側へ折り広げて枝にする
- 逆さにして紙皿の中央に置き、枝の先を両面テープで留める
- 枝や紙皿に色紙やシールを貼り、上に星を貼る
年齢ごとの担当は次のとおりです。
- 1・2歳児:大人がのりを塗った所に大きく切った色紙を貼る
- 3歳児:色紙を自分で貼る
- 4・5歳児:切り込みから担当する
枝を広げて紙皿を台にすると倒れにくくなります。星は軽くし、紙の切れ端やシールはすぐに片付けます。
段ボールで立てるツリーと、円すいに毛糸を巻くツリー

3. 2枚を十字に組む段ボールのツリー
材料
- 平らな段ボール
- 鉛筆
- 定規
- カッター
- カッターマット
- 絵の具や色画用紙
- 両面テープ
- 段ボールを手で軽く曲げ、曲がりにくい向きを高さの向きにして、同じ大きさの三角形を2枚下書きする(例:高さ40センチ・幅30センチ)
- 大人がカッターで2枚を切り出す
- 1枚は上から、もう1枚は下から、中心線に沿って高さの半分まで、段ボールの厚みと同じ幅の切り込みを入れる
- 子どもが色を塗ったり色紙を貼ったりして、乾かす
- 切り込み同士を差し込んで十字に組み、上に星を付ける
切り込みの幅は、段ボールの切り口を定規で測り、その厚みに合わせます。幹は切り出さずに絵で描くと、底の辺が広いまま立ちます。絵の具の水が多いとたわんだり反ったりし、湿気でも強度が下がるので、水を控えて乾いてから組みます。
カッターは次のように使います。
- 刃は折線1本分だけ出す
- 押さえる手を刃の進む方向に置かない
- 使い終わったら刃をしまう
色塗りは3歳児から、飾りの配置と組み立ては4・5歳児が大人と担当します。寄りかかると倒れるので、壁際に置きます。
4. 円すいに毛糸を巻くツリー
材料
- 画用紙か工作用紙
- 毛糸
- 新聞紙
- 紙皿
- 両面テープ
- フェルト
- 布に使える接着剤
- 大人が画用紙を半円に切って丸め、円すいにしてテープで留める
- 中に丸めた新聞紙を詰め、紙皿に貼って台にする
- 円すいの表面に、縦に両面テープを4〜6本貼る
- 子どもが毛糸を下から上へ巻き、巻き終わりの端を大人が接着剤で留める
- フェルトで切った星や丸を貼る
3歳児は短く切った毛糸を巻き、4・5歳児は色の順番を決めてフェルトの飾りも切ります。
グルーガンは、ノズルや溶けたグルーが約200℃以上になるとして子どもの使用を禁じる取扱説明書もあるため、大人が扱い、使う間と冷めるまで子どもを近づけません。
布を縫わずに留める方法は、お遊戯会の衣装を縫わずに作る方法も参考になります。
電飾を付けるときは
紙や段ボールは燃えやすく、アクリルの毛糸は熱に弱いとされます。コンセントにつなぐ電飾は巻かず、光らせるなら電池式を大人が見ている間だけ点けます。使う前に、コードの傷みや焦げと、周りに燃えやすい物がないかを確かめます。
電池式にはボタン電池を使うものがあり、光る飾りをなめて電池を飲み込んだ事故もあります。電池ぶたが外れにくいかを確かめ、必要ならテープで留めます。飲み込んだ疑いがあれば、すぐに医療機関を受診します。
松ぼっくりと木の枝のツリー|拾った自然物の下処理と固定

拾った松ぼっくりには、虫や雑菌が付いていることがあります。次の順で下処理します。
- 水でよく洗う
- 沸騰したお湯で3分ほどゆでるか、冷凍庫で5日〜1週間凍らせる
- 風通しのよい所でしっかり乾かす
ゆでるときは換気し、鍋は調理用と分けます。
松ぼっくりは湿ると鱗片が閉じ、乾くと開く性質があり、ゆでて閉じても乾けば開きます。乾かす日数を見込み、凍らせるなら製作の2週間ほど前、ゆでるなら1週間ほど前に下処理を始めます。
5. 松ぼっくりのツリー
材料
- 下処理した松ぼっくり
- 紙粘土
- 木工用接着剤
- フェルトや毛糸の小さな飾り
- 画用紙の星
- 紙粘土を平らな丸にし、松ぼっくりの付け根側を押し込んで立てる
- 紙粘土が乾いたら、鱗片のすき間に飾りを接着剤で貼る
- 先端に星を付け、接着剤が乾くまで動かさない
木の枝なら、長さの違う枝を長い順に下から並べて麻ひもで結ぶと、壁に掛けるツリーになります。年齢の目安は次のとおりです。
- 拾う:2歳児から
- 飾りを貼る:3歳児から
- 枝を長さ順に並べる:4・5歳児
鱗片が湿って閉じると飾りが外れやすいので、加湿器や結露する窓のそばには置きません。小さな木の実は、口に入れる時期の子がいるクラスでは拾わせず、飾りにも使いません。枝の先は大人が切りそろえ、子どもの顔の高さに向けません。
毛糸・フェルト・布の扱いと、製作の日の服装

布や毛糸は、切り口の様子と熱や水への強さで選びます。
素材 | 性質 | ツリーでの使い方 |
|---|---|---|
フェルト | 裁ち目がほつれにくいが、引っぱりやこすれには弱い | 星や丸を切り出す。つるす飾りは厚紙を裏に貼る |
毛の毛糸 | 水を含んでもまれると縮んで固くなることがある | ぬれた手でこすらない |
アクリルの毛糸 | 熱に弱い | 電飾や暖房、グルーガンの熱を近づけない |
織物の端切れ | 裁ち目から糸がほつれることがある | ピンキングばさみで切るか、端を接着剤で留める |
毛糸のラベルには、繊維の名前と混用率が表示されています。着られなくなった服の布を使うなら、名前を書いた部分は切り取って処分し、ボタンなど小さな部品を外します。布の手触りや切り口の違いは、園の服育 教材とプログラムの生地サンプルと並べて比べられます。
製作の日は袖口の汚れに備える
絵の具やのり、接着剤が付きやすいのは袖口と前身頃です。長袖は肘までまくり、座って手を動かしても落ちてこないかを確かめます。スモックなら、袖口まで覆えているかを見ます。
絵の具は色の濃さや付き方で、完全には落ちないこともあります。スモックを袖や丈、洗いやすさから選ぶ方法は、次の記事にまとめています。
まとめ|飾る場所を決め、大人と子どもの作業を分けて作る

次の順に進めると、年齢の違う子どもが一緒に作れます。
- 壁・机・床のどこに飾るかと、大きさを決める
- 5種から選んで材料を集め、松ぼっくりは1〜2週間前に下処理を始める
- カッターと熱い道具は大人、塗る・貼る・巻くは子ども、はさみは慣れた4・5歳からと分ける
- 台と重心で倒れにくくし、小さな飾りと電飾の扱いを決める
- 布や毛糸は切り口と熱の性質で選び、当日は袖口の汚れに備える
園児服メーカー編集部としては、ツリーに毛糸やフェルトを使うときも、服の布と同じように、切り口のほつれや熱・水への弱さから素材を選ぶことを大切にしています。製作の日の袖口の汚れまで考えて服を選んでおくと、子どもが汚れを気にせず手を動かせます。



