手作りのクリスマス飾り|園と家庭で作るオーナメント・窓飾りと安全な飾り方
手作りのクリスマス飾りは、つるす・つなぐ・窓・ドアと壁の4種類から、飾る場所で選ぶと作りやすくなります。毛糸やフェルトの作り方、布が洗えるかの見分け方、火や高さ・小さな部品の安全、来年のための片付けまで紹介します。

クリスマスの飾りは、飾っている間も子どものそばにあります。作り方と一緒に、飾る場所としまい方も決めておきましょう。
手作りのクリスマス飾りの選び方|つるす・つなぐ・窓・ドアと壁の4種類

手作りの飾りは、飾る場所によって向く形が変わります。表の「大人」は、園では先生、家庭では保護者です。
飾り(飾る場所) | 主な材料 | 子どもが担当しやすいこと | 大人が受け持つこと |
|---|---|---|---|
オーナメント(ツリーや窓枠につるす) | 厚紙、毛糸、フェルト | 毛糸を巻く、模様を貼る | 形を切る、縫う |
ガーランド(壁から壁へ渡す) | 画用紙、布の端切れ、ひも | 絵をかく、並べる順を決める | 穴をあける、高く張る |
ステンドグラス風(窓) | 黒の画用紙、カラーセロハン | セロハンを貼る | 枠を切る、つるす |
リース型(ドアや壁) | 段ボール、毛糸、布の端切れ | 毛糸や布を巻く | 輪を切る、掛ける |
場所は、子どもの手が届かない高さにでき、ストーブや照明器具、非常口から離れた所にします。飾り始める日に決まりはありません。教会の暦でクリスマスを待つ「待降節(アドベント)」に合わせるなら、2026年は11月29日(日)からです。
オーナメントとガーランド|つるす飾りとつなぐ飾りの作り方

どの飾りにも共通する決まりです。
のりや接着剤を使う日は、汚れてもよいスモックなどを着ておきます。園のスモックの見方はスモックの選び方にあります。
毛糸を巻く星のオーナメント(子どもと作る)
材料
- 厚紙か段ボール
- 毛糸
- セロハンテープ
- ひも
- 大人が厚紙を星形に切り、角と角の間のくぼみに浅い切り込みを入れる
- 毛糸の巻き始めを裏にテープで留める
- 子どもが毛糸を好きな向きに巻く(切り込みに掛けるとずれにくい)
- 巻き終わりを裏でしっかり留め、上の角にひもを結ぶ
毛糸は子どもの腕の長さほどに切って渡すとからまりにくくなります。残りは大人が持ち、作業中は首に巻かないようそばで見ます。
フェルトのオーナメント(大人が形を用意する)
材料
- フェルト
- 布に使える接着剤
- 手芸用の綿
- 手縫い糸と針
- リボン
- 大人がフェルトを星やベル、くつ下の形に2枚ずつ切る
- 子どもが小さく切ったフェルトを1枚の表に貼り、模様を作る
- 乾いたら模様を軽く引っぱり、外れないか確かめる
- 大人が2枚を重ね、リボンを挟んで周りを縫う。途中で綿を少し入れるとふっくらする
縫わずに仕上げるなら、縫わない衣装づくりの接着の使い分けも参考になります。
画用紙と布の端切れのガーランド
材料
- 色画用紙
- 布の端切れ
- ひも
- 穴あけパンチ
- ピンキングばさみ
- 大人が画用紙を星やくつ下の形に切り、上の両端に穴をあける
- 子どもが絵をかいたり、シールを貼ったりする
- 大人が布をピンキングばさみで幅2〜3センチ、長さ20センチほどに切る
- ひもに画用紙を通し、間に布を結ぶ(並べる順は子どもと決める)
穴を二つあけると裏返りにくくなります。両端はフックに留め、たるんだ所でも子どもが手を伸ばして届かない高さに張ります。
窓とドア・壁の飾り|ステンドグラス風とリース型の作り方

ステンドグラス風の窓飾り(子どもと作る)
材料
- 黒の画用紙
- カラーセロハン
- のり(はがれるときは両面テープ)
- はさみ
- カッターとカッターマット(大人が使う)
- ひも
- 大人が黒の画用紙を星やベルの形に切り、内側を何か所か切り抜いて枠にする
- 子どもが枠の裏にのりを塗り、ちぎったセロハンを貼って穴をふさぐ
- 大人がはみ出したセロハンを枠に沿って切る
- ひもを付け、窓枠やカーテンレールの高い所からつるす
日の当たる窓ガラスに紙を貼ると、ガラスの中央と枠に隠れた端の温度差で割れる「熱割れ」の原因になることがあります。板硝子協会は、網入りガラスと複層ガラスに特に注意を呼びかけています。貼るなら、日も暖房の風も当たらない窓に小さな物を選びます。
冬の窓は結露しやすいので、朝に飾りが濡れていないかを見ます。窓の近くには、踏み台になる机やいすを置きません。
段ボールの輪で作るリース型の飾り(ドアや壁)
材料
- 段ボール
- 毛糸や布の端切れ
- セロハンテープ
- リボン
- フェルトの星
- ひも
- カッター(大人が使う)
- 大人が大小の皿で段ボールに輪を描いて切る
- 巻き始めを裏にテープで留め、子どもが毛糸や細長い布を巻きつける
- 巻き終わりを裏で留め、大人がリボンやフェルトの星を付ける
- 裏にひもを付け、フックに掛ける
ドアや窓で指をはさむ事故は、1〜3歳くらいに起こりやすいとされます。ドアの飾りは大人の目の高さに掛け、開け閉めの前に近くに子どもがいないか確かめます。壁には軽い物だけを、フックやマスキングテープで留めます。
布・フェルト・毛糸の飾りは「洗えるか」を表示と素材で決める

洗って来年も使うかを先に決めて、素材を選びます。
素材 | 起きやすいこと | 飾りでの扱い |
|---|---|---|
フェルト(ウール・レーヨン入り) | 水ぬれやこすれで色落ちや縮みが起きることがある | 洗わない物に。結露する窓に触れさせない |
フェルト(ポリエステル100%) | 洗える表示の物もある。多少色落ちすることがあり、熱に弱い | 洗える表示の物は洗って使う物に。暖房から離す |
毛糸(ウール) | 水を含んでもむと縮んで固くなることがある。虫の害を受けることも | 洗わない物に。防虫してしまう |
毛糸(アクリル) | 熱に弱い。虫食いの影響は受けにくい | 暖房や照明から離す |
織った布の端切れ | 裁ち目がほつれやすい | ピンキングばさみで切るか、端を裏へ折る |
フェルトは繊維をからめて作るため、切り口がほつれにくい素材です。あるメーカーは、摩擦や水ぬれで多少色落ちすることがあると注意しています。加工で性質が違う製品もあるので、表示を優先します。
家庭用品品質表示法で毛糸や布地に求められる表示に洗い方の記号は含まれないため、まず繊維の組成(「毛100%」など)でウールの有無を見ます。着なくなった服の布なら、元の服の洗濯表示が手がかりです。ボタンやファスナーは先に外し、名前を書いた部分は使いません。
服の表示を子どもと探す活動は、園に「服育」を取り入れる5つの活動で紹介しています。フェルトなどを発表会の衣装に使うときの向き不向きは、次の記事で比べています。
安全に飾り、来年も使う|火・明かり・高さ・小さな部品と片付け

火と熱:ろうそくの火は使わず、明かりは電気のろうそくにします。ストーブの周りや照明器具の近くには飾りません。手作りの飾りは、園のカーテンなどと違って燃えにくさ(防炎性能)の決まりの対象外なので、燃える物として扱います。
高さとひも:つるす飾りは子どもが手を伸ばしても届かない高さにし、下に踏み台になる物を置きません。ブラインドのひもが首に絡まる窒息は0〜6歳くらいに起こる事故とされ、子ども服のひもにも日本産業規格の安全基準があります。飾りのひもも垂らさず、端を束ねます。
小さな部品と画びょう:3歳児の口の大きさは直径約4センチとされ、消費者庁は小さな部品が外れるおそれのある物を飾りに使わないよう呼びかけています。飾りの部品の誤飲を疑って受診した1歳児から、約5ミリの釘が見つかった事例もあります。
画びょうは手の届かない高さだけで使い、数を数えて、外すときに同じ数を回収します。とがった物は、飲み込むと症状がなくても急いで受診が必要とされています。
避難の通り道:園では、非常口の誘導灯の周りに、誘導灯をさえぎる掲示物やまぎらわしい明かりを設けないことが決められています。廊下や出入口にも、飾りや材料を置きません。
片付けと来年のための保管
- 光る飾りは電池を抜き、電池は一つずつ袋に入れて手の届かない所へ
- 濡れた物は乾かし、取れかけた部品は直すか外す
- 紙の飾りは、湿気と光を避けて平らな箱へ
- ウールの毛糸やフェルトの飾りは、ふたのできる容器に入れて防虫する
- 飾った場所と高さを写真に残す(子どもの顔や名前は写さない)
紙は湿度の高い状態が続くとカビが生えやすく、光でも傷むとされます。来年は飾る前に、部品の外れかけやほつれを確かめます。
まとめ|飾る場所と高さを先に決め、素材に合った作り方としまい方を選ぶ

飾る場所を先に決めると、材料選びも安全の確認も迷いません。
- 飾る場所を決め、手の届かない高さか、火や明かり、非常口から離れているかを見る
- 場所に合う飾りを選び、子どもと大人の作業を分ける
- 布やフェルト、毛糸は表示で素材を確かめ、洗うかどうかと熱への弱さに合わせて作る
- 小さな部品を付けず、ひもは垂らさず、画びょうは数を数える
- 片付けでは電池を抜き、素材ごとに分けてしまう
園児服メーカー編集部としては、布やフェルト、毛糸を飾りに使うときも、服と同じように表示で素材を確かめてから扱い方を決めることをおすすめします。飾りづくりをきっかけに、子どもと一緒に園の服の表示をのぞいてみてください。



