花の折り紙|簡単なチューリップとひまわりの折り方、花束と年齢別の進め方
園で折りやすい花の折り紙は、3回で形になるチューリップの花と、三角の花びらを8まい並べるひまわりです。図と番号がそろった手順と、年齢別の手伝い方、花束・壁面への使い方、はさみとのりの注意を先生向けにまとめます。

折り紙の花は、ひとりで持ち帰る作品にも、クラスみんなで作る壁面にもなる題材です。
園で簡単に折れる花の折り紙|チューリップとひまわりの目安とそろえる物

園で花の折り紙を始めるなら、少ない回数で花の形になるチューリップとひまわりが取り入れやすい作品です。
作品 | 使う紙 | 折る回数と手の動き | クラスの目安 |
|---|---|---|---|
チューリップの花 | ピンク15センチ1まい | 3回。角と角を合わせる、点から折り上げる | 3歳児から、先生と一緒に |
くきとはっぱ | 緑15センチ1まい | 7回。折りすじに合わせる、重なった紙を折る | 4・5歳児 |
ひまわり | 黄色7.5センチ8まい、茶色7.5センチ1まい | 花びらは1回ずつ、まんなかは4回。角と角を合わせる、うしろへ折る、並べてはる | 花びらは3歳児から、まんなかは4歳児から。2歳児は、はる所から |
クラスの目安は、折る回数と手の動きから編集部が考えたものです。経験や興味で差があるので、できる所から一緒に進めてください。
そろえる物
- 折り紙(15センチ):1人分はピンクと緑を1まいずつ、黄色2まい、茶色4分の1まい
- 指でぬるでんぷんのりと、手をふくぬれタオル
- 台紙にする画用紙
- はさみ(15センチの紙を7.5センチに切るとき)
- ペン(ひまわりの種の点をかくとき)
7.5センチの紙は、15センチの折り紙をたて・よこ半分に切ると4まいとれます。20人のクラスなら、15センチの紙で次の数が目安です。
- ピンク20まい
- 緑20まい
- 黄色40まい
- 茶色5まい
折り直す分も少し足しておきます。
チューリップの折り方|花とくき・はっぱを折って1本にする

花はピンク、くきとはっぱは緑の15センチの折り紙を1まいずつ使います。
花を折る(図の1〜4)
- 白い面を上にして、角を上に置く。下の角を上の角に合わせて三角に折る
- 下のまんなかの点から、左右の角をななめ上へ折り上げる。先が三角の外へ出るようにする
- うらがえす
4のコマの形になれば、花のできあがりです。
くきとはっぱを折る(図の1〜6)

- 白い面を上にして、角を上に置く。たてに半分に折って、折りすじをつけてもどす
- 下の角から、左右のはしを、まんなかの折りすじに合わせて折る
- もう一度、左右のはしを、まんなかに合わせて折る
- まんなかの線で、半分に折る
- 下の部分を、ななめ右上へ折り上げて、はっぱにする
- くきの上の先を、花のうらに2センチほど入れてのりではり、できあがり
1の折りすじは、2と3ではしを合わせる目印になるので、指でしっかりつけてから開きます。3からは紙が重なって厚くなるため、下の角のあたりを押さえてから、上へ向かって折り目をつけます。5で折る位置は、下から3分の1くらいが目安です。
ひまわりの折り方|三角の花びら8まいをまるく並べてはる

花びらは黄色、まんなかは茶色で、どちらも7.5センチの紙を使います。
- 花びら:黄色の紙を、白い面を上にして角を上に置き、下の角を上の角に合わせて三角に折る。これを8まい作る
- まんなか:茶色の紙を、茶色の面を上にして置き、4つの角をうしろへ折る
- 台紙の上に花びらをまるく並べてはり、まんなかをはってできあがり
きれいに仕上げるコツは次の3つです。
まんなかは、4つの角を同じくらいの大きさで折ると、まるく見えます。本物のひまわりのまんなかには小さな花が集まり、そこに種ができるとされます。ペンで種の点をかき入れながら話してみましょう(図の3)。
年齢別の進め方|見本の見せ方と、角を合わせる声かけ

幼稚園教育要領と保育所保育指針(3歳以上児)は、表現の内容に「かいたり、つくったりすることを楽しみ、遊びに使ったり、飾ったりなどする」ことを挙げています。
幼稚園教育要領解説は、3歳児の素朴な作品も大切にし、友達と目的を共有するようになると形や色を工夫する姿が見られるとしています。年齢によって任せる所を変えると、どの子も参加できます。
クラス | 子どもに任せる所 | 先生の手伝い方 |
|---|---|---|
2歳児 | 先生が折った花びらや花を、台紙にはる | 折るのは先生。のりをとる所を一緒に |
3歳児(年少) | ひまわりの花びらと、チューリップの花を折る | 1回ずつ見本を見せる。くきとひまわりのまんなかは先生が用意する |
4歳児(年中) | くきとはっぱ、ひまわりのまんなかまで折る | 折りすじの場所を指でなぞって示す |
5歳児(年長) | 色や並べ方を決め、花束や壁面を友だちと作る | 教え合う時間をつくる |
見本の見せ方
先生は大きめの紙で折り、1回折るごとに手を止めて、全員の紙が同じ形になってから次へ進みます。向かい合うと左右が逆に見えるので、チューリップの花の2のように左右を折る所は、子どもと同じ向きに紙を持って見せます。
角を合わせる声かけ
- 「かどと かどを ぴったり くっつけよう」
- 「くっついたら、そこを おさえたまま、ゆびで よこに なでよう」
- 「さっき つけた せんに、はしっこを あわせよう」(くきの2・3)
- 「うらがえして、かどを てまえに おってみよう」(ひまわりのまんなか)
できない子・早くできた子への手伝い方
うまく折れない子には、先生が角を合わせて押さえ、折り目をつける所だけを任せます。くきのように厚くなる所は、先生が途中まで折り、最後の押さえを子どもに渡します。幼稚園教育要領は表現する過程を大切にするよう示しているので、形のずれは直しすぎず、できた所を言葉にして返します。
早くできた子には、次のような広げ方があります。
- 色を変えてもう1本作る
- 台紙に葉やちょうちょをかき足す
- 友だちに折り方を見せる役を頼む
折り紙で角をそろえる動きは、脱いだ服をたたむときにも出てきます。服を題材にした活動は、次の記事で紹介しています。
花束・壁面・カードに使う|飾り方と、はさみ・のりの注意

花束・壁面・カードにする
チューリップを3本作り、花の色を変えて束ねると花束らしくなります。くきの下のほうをそろえてのりでとめ、画用紙や包装紙で包んでリボンを結びます。台紙の上でくきを少し広げてはれば、平らな花束として壁面やカードにも使えます。
季節の壁面なら、チューリップは春、ひまわりは夏の花です。チューリップは4〜5月ごろに咲き、球根は10〜11月に植え付けるとされます。秋に球根を植える園なら、植えた日にチューリップを折って、春の開花を待つ掲示にする方法もあります。
ひまわりは、4月に種をまくと7〜8月に咲くとされます。飾る前に園庭の本物の花を見ておくと、要領と指針が示す「身近にある草や花の形や色など」に気付くきっかけにもなります。
台紙やカードの大きさは、次を目安に選びます(図の折り方と並べ方の場合)。
- チューリップ(15センチの紙2まい):花だけなら横15センチ・高さ11センチほど、くきをつけると高さ22.5センチほど
- ひまわり(7.5センチの紙):花びらの先から先まで17センチほど
はさみ・のりを使うときの注意
15センチの紙を7.5センチに切る作業は、先生が前もって済ませておくと、子どもは折ることに集中できます。小学校1・2年生の図画工作の学習指導要領解説では、はさみなど危険が伴う用具は必ず先生が使い方を見せ、置き場所にも配慮するよう示されています。
のりは指先に少しとって紙のはしまでのばし、ぬれタオルですぐ手をふけるようにしておきます。のりで服が汚れやすい製作の日は、袖口と前身頃を覆うスモックが役に立ちます。製作の日の服は、スモックの選び方も参考にしてください。
まとめ|花の折り紙は2作品から始め、年齢に合わせて任せる所を決める

園で花の折り紙を楽しむなら、少ない回数で形になるチューリップとひまわりから始め、年齢に合わせて任せる所を決めるのが近道です。次の順に準備します。
- 作品を選ぶ:はじめてならひまわりの花びらから、慣れてきたらチューリップのくきまで
- 紙を人数分そろえ、ひまわりの紙は7.5センチに切っておく
- 見本を見せながら、1回ずつ角を合わせて押さえてから折る
- 花束・壁面・カードにして飾り、本物の花や季節の話とつなげる
はさみとのりの約束も、始める前に子どもと確かめます。指先の動きを身支度につなげたいときは、ボタンの練習の進め方も参考になります。
園児服メーカー編集部としては、紙の角と角を合わせて折り目を押さえる動きが、脱いだ服をたたんで角をそろえる、ボタンを留めるといった身支度の手の動きとも重なる点に注目しています。製作の日の服装や、子どもが自分で扱いやすい園の服を見直すときも、同じように手元の動きから考えてみてください。



